auの最新「ピタットプラン」ってどんなプラン?料金は安い?と思っていますよね。 ピタットプランはネットの使用量に合わせて月額料金が変わるプランで、auのスマホプランの中で1番安いため、あまりスマホを使わない人や月額料金を安く抑えたい人にぴったりなプランです。 4GLTE対応のプランと5G対応のプランに分かれていて、それぞれ月額料金や割引、キャンペーン内容が違うので詳しく説明します。 ただし通信制限がかかる場合があったり、データが繰り越されないといった注意点もあるので、この記事でしっかりと確認してください。 そして旧ピタットプランと、最新のピタットプラン(正式名称:新ピタットプランN)との比較結果やピタットプランへのプラン変更の方法などもまとめました。
以下の記事ではauひかりの評判や口コミを詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。⇒『auひかりの評判は良い?悪い?口コミからわかったメリットと注意点』
朝日新聞でも紹介された通信サービスの専門家。2012年から、デパートや大手家電量販でスマホ、モバイルWi-Fiルーター、光回線の販売を行なう。販売の現場で、通信業界の複雑さを痛感。「複雑な通信業界をわかりやすく伝えたい」という想いから、月間60万PVの通信サービス専門のWebメディア「XERA」を運営。2019年度バリューコマースMVPを受賞。現在は、通信サービスの専門家の立場から「livedoor Choice」など複数のWebメディアの記事の監修を行なう。「マイベストプロ」にも掲載中。監修者について続きを表示 ▼
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auピタットプランとは
auのピタットプランとネットの使用量(データ通信量)に合わせて月額料金が決まるプランで、auのプランの中で1番安いプランです。 ピタットプランの月額料金は毎月の定額料金の他に「auスマートバリュー」や「家族割プラス」といった割引も含まれます。 そしてピタットプランは「4GB LTE」と「5G」の2つに分かれていますが、自分が使っているスマホが4G LTEに対応しているか5Gに対応しているかで決まるので、選ぶことはできません。
5Gは4G LTEより高性能
5Gは4Gよりも性能がかなり良く、例えば4Gなら5分前後かかる2時間の映画のダウンロードがたったの3秒ほどで完了するほどの通信速度の速さや、4Gの約1,000倍のデータ容量が備わっています。 またネットの遅延がほとんどないため、リアルタイムの情報をすぐに知ることも可能です。 そのため、動画のダウンロードやアップロードを頻繁にするような人や、仕事でリアルタイムの情報が必要になるような人であれば、4Gよりも5Gに対応しているスマホをおすすめします。 ただし、auの5Gのサービスは2020年3月26日に開始されたため提供エリアはかなり限られており、順次拡大中です。 またauで発売されている5G対応スマホはまだ数種類しかなく、どの機種も機種代が13万円前後とかなり高額なため、本当に5Gの性能が必要な一部の人に向けたサービスといえるでしょう。
auピタットプランの月額料金
内容 | 4G LTE | 5G |
---|---|---|
定額料金 | 3,278円 ~6,578円 | 4,378円 ~7,678円 |
スマートバリュー | なし/-550円 | なし/-550円 |
家族割プラス | -550円 /-1,100円 | -550円 /-1,100円 |
5Gスタート キャンペーン | なし | -1,100円 |
電話オプション | 最大1,980円 | 最大1,980円 |
合計 | 2,178円 ~8,558円 | 2,178円 ~9,658円 |
ピタットプランの月額料金は【定額料金+割引+電話オプション】の3つが含まれています。 公式サイトなどに書いてある「2,178円」とは定額料金が1番安い場合で、且つ割引が効いていて電話オプションを利用していない場合なので、多くの人は2,178円より高くなってしまうでしょう。 定額料金・割引・電話オプションについてそれぞれ詳しくまとめたので、自分の月額料金がどのくらいになるのか確認してみてください。
定額料金は使用量によって変わる
ピタットプランの定額料金はネットの利用量に合わせて、3段階で1,500円ずつ高くなっていく仕組みなので、ネットをあまり使わなかった月は安く抑えることができます。
データ通信量 | 4G LTE | 5G |
---|---|---|
~1GB | 3,278円 | 4,378円 |
1GB超~4GB | 4,928円 | 6,028円 |
4GB超~7GB | 6,578円 | 7,678円 |
データ通信量を1GBまでに収める目安と、4GBまでに収める目安をまとめました。
▽1GBの目安・メールの送受信:約522通・ネット動画の視聴:約1時間・ニュースサイトの閲覧:約872ページ・音楽のダウンロード:約62曲▽4GBの目安・メールの送受信:約2,090通通・ネット動画の視聴:約4.5時間・ニュースサイトの閲覧:約3,490ページ・音楽のダウンロード:約250曲
特に動画の視聴やインスタグラムなどの画像を読み込むアプリの利用などは、データ通信量をたくさん消費してしまうので、月額料金を1GBや4GBに収めたい人は気を付けなければなりません。
3つの割引で安くなる
スマホの月額料金が安くなる割引やキャンペーンが3つあるので、それぞれ詳しく説明します。
①auスマートバリュー
auスマートバリューとは、【対象のネット回線・au光電話・対象のスマホプラン】の3つを契約していればスマホの月額料金が割引になるサービスで、スマホプランによって割引料金は異なります。 ピタットプランの場合の割引料金は毎月550円で、対象のネット回線はauひかり、So-net光、ビッグローブ光、nifty光、eo光、BBIQ光、JCOM NETです。 そして離れて暮らすauユーザーも対象となるので、実家でauひかりとau光電話と対象のスマホプランを利用しているような場合も対象となります。 auスマートバリューは申し込みが必要になるので、条件を満たしていれば必ず申し込みましょう。 また、スマホのデータ利用量が1GB以下だった月はauスマートバリューの対象にはなりません。
②家族割プラス
家族割プラスとは、「家族割プラスグループ」に加入していて対象のスマホプランを契約している同居家族の人数に応じて、スマホの月額料金が割り引かれるサービスのことです。 自分を含めたau回線の利用数が2回線だった場合、1人当たり550円引きになり、3回線以上だった場合は1人当たり1,100円引きになります。 基本的に同居していることが条件となりますが、上で説明したauスマートバリューに加入している50歳以上の家族がいる場合は、離れて暮らしていても家族割プラスが適用されます。
③5Gスタート割
▽5Gスタートキャンペーンの概要・受付期間:2020年10月1日~・割引内容:毎月1,100円引き・割引期間:12ヵ月間
5Gスタート割とは、月額料金が12ヵ月間毎月1,100円引きになるキャンペーンのことです。 つまり、最初の1年間は「ピタットプラン4G LTE」と同じ定額料金で利用できることになります。 そしてこのキャンペーンは、ピタットプラン5Gの加入日、またはプラン変更日から日割りで適用されますし、割引期間に解約したとしてもキャンペーンの違約金は発生しないので、5Gプランが気になっている人はこのタイミングで申し込むといいでしょう。
電話オプション
電話オプションは必須ではなく、契約しなかった場合は30秒ごとに20円の通話料で電話を利用できます。 ピタットプランの電話オプションは「通話定額ライト2」「通話定額2」の2種類です。
●通話定額ライト2・月額料金:880円・内容:1回5分以内の国内通話が24時間かけ放題※5分を超えた分は30秒ごとに20円の通話料がかかる●通話定額2・月額料金:1,980円・内容:国内通話が24時間かけ放題
目安として、月に5分以内の電話を5回以上する人は「通話定額ライト2」を、月に合計50分以上電話をする人は「通話定額2」を契約すると通話料がお得になります。 ただし、月に744時間を超える通話は有料となる場合があるので気を付けてください。 また、LINEやSkypeなどのアプリを使った通話はこのオプションとは関係なく通話することができるので、スマホの電話を使わない人はこのオプションを契約する必要はないでしょう。
auピタットプランと旧プランとの比較
※これから比較するプランは、現在は申し込み受付を終了している旧ピタットプランなので、該当プランを契約している人だけ見てください。
4G LTE対応のピタットプランは今まで2回改良されており、最新プランの正式名称は「新ピタットプランN」です。
そこで、旧ピタットプランの「auピタットプラン」「新ピタットプラン」と、最新プラン「新ピタットプランN」と、料金やサービス面で何が違っているのか、比較結果をそれぞれまとめました。
どんな人ならプラン変更をしない方がいいのかもまとめたので、参考にしてください。
新ピタットプラン(2019年9月30日終了)との比較
【新ピタットプランからプランを変更しない方がいい人】・電話オプションを契約しており、今後解約の予定がない人
2019年9月30日に新規申込が終了した「新ピタットプラン」の電話オプションは、最新プラン「新ピタットプランN」とサービス内容は同じですが、月額料金は100円ずつ安くなっています。 ただauスマホは基本的に2年単位での契約となっており、2年の更新月以外で解約した際に契約解除料がかかってしまうのですが、旧プランは10,450円、最新プランは1,000円と大きな差があります。 つまり、電話オプションを契約している人で今後解約の予定がない人のみ、「新ピタットプラン」からプラン変更をしない方がいいでしょう。
auピタットプラン(2019年6月30日終了)との比較
【auピタットプランからプランを変更しない方がいい人】・毎月のデータ通信量が2GB以下の人・データ通信量が7GBを超える人
2019年6月30日に新規申込が終了した「auピタットプラン」は、定額料金や最大データ通信量、電話オプションの内容、契約解除料が最新プランと違っています。
データ通信量 | 最新プラン (新ピタットプランN) | 旧プラン (auピタットプラン) |
---|---|---|
~1GB | 3,278円 | 3,278円 |
~2GB | 4,928円 | 4,378円 |
~3GB | 4,928円 | 5,478円 |
~4GB | 4,928円 | 6,578円 |
5GB以上 | 6,578円 | 7,678円 |
定額料金を最新プランと比較すると、2GBまでのデータ通信量であれば旧プランの方が安くなり、3GB以上であれば最新プランの方が安くなることが分かります。 電話オプションを含めた場合でも、データ通信量が3GBを超えるのであれば最新プランの方がお得です。 ただ、最新プランの最大データ通信量は7GBまでなのに対して、旧プランは最大20GBまでとなっており、差分の13GBのデータ容量を購入するのに1万3千円かかってしまうので、毎月のデータ通信量が7GBを超えるという人は旧プランのままの方がいいでしょう。 またauスマホは2年単位の契約となっていて、2年の更新月以外で解約した場合に契約解除料がかかってしまうのですが、旧プランは10,450円、最新プランは1,100円となっているため解約の予定がある人は最新プランに変更しておきましょう。
auピタットプランの注意点
ピタットプランには3つの注意点があるので、それぞれ詳しくまとめました。
7GBを超えると速度制限がかかる
ピタットプランの最大データ通信量は1ヵ月間で7GBまでなのですが、もし月の途中に7GBを超えてしまった場合、通信制限がかかってネットをサクサク利用できなくなってしまうので注意が必要です。 7GBを超えた際の通信速度は最大128kbpsまでとなっていて、例えば1メガ程のサイトを開くのに2~5分かかってしまったり、youtubeで動画を再生できなくなったりします。 通信制限から逃れるには1GB/1,100円でデータ容量をチャージするか、Wi-Fi環境がある場所で利用するしかないので、元々スマホをよく使うような人はこのプランは向いていないでしょう。
当月の使用量の確認方法
毎月のデータ通信量を確認する方法は、au公式の「My au」のトップページ→「スマートフォン・携帯電話」→「現在の残データ容量」の順に進めば確認できます。 そして4G LTE対応のスマホの場合は、デジラアプリでも簡単にチェック可能です。 また速度制限が近づいた際はメールで知らせてくれるので、メールも確認するようにしましょう。
5Gスマホなら速度制限がないデータMAXがおすすめ
5Gのスマホを持っている人やこれから購入を考えている人は、ピタットプランはおすすめできません。 5Gはそもそも超高速通信やデータの大容量が売りなため、7GBを超えたら速度制限がかかってしまうピタットプランでは、そのメリットを最大限に活用できるとは言い切れません。 そのためauのもう一つのスマホプランである「データMAX」のような、データ使い放題のプランの方が向いているでしょう。
データは繰り越しされない
ピタットプランはデータ通信量に合わせて定額料金が変わるため、1GBしか使わなかったとしても残りの6GB分が繰り越しになるようなことはありません。 ちなみにauで新規受付を実施しているプランはどのプランもデータの繰り越しができなくなっているので、プラン変更を考えている人は注意しましょう。
「通話定額ライトスタートキャンペーン」適用外になる場合がある
電話オプションを「通話定額ライト(770円/月)」で契約している人は、適用月から12ヵ月間は200円割引の料金で利用できる「通話定額ライトスタートキャンペーン」が適用されています。 例えば2019年9月30日に新規受付が終了した「新ピタットプラン」やauデータMAXプラン、auフラットプラン7プラスなどが、「通話定額ライトスタートキャンペーン」の対象プランです。 ただし最新のピタットプランは「通話定額ライト」を利用できず、「通話定額ライト2(880円/月)」での契約となってしまうため、「通話定額ライトスタートキャンペーン」の適用期間が終わるタイミングでプラン変更をした方がいいでしょう。
auピタットプランの申し込み方法
ピタットプランへの申し込み方法は以下のように分かれているので、それぞれ当てはまるところを見てください。
プラン変更の場合
既にauのスマホプランを利用しているという人は、ネット「My au」・auショップ・電話のどれかでプラン変更をすることができます。 ネットであれば24時間365日どこにいても気軽に手続き可能で、My auにau IDでログインをしたあとに手続きフォームを入力するだけでOKです。 そしてauショップの場合は、本人確認書類として運転免許証やパスポートが必要になったり、予約をしていないと対応してもらえない可能性があるので、事前にチェックしておきましょう。 電話の場合は以下の電話番号に連絡をして、オペレーターの案内に沿って受け答えすればOKです。
▽お客様センター(プラン変更の相談)・電話番号:0077-7027(無料)・受付時間:9:00~20:00
プラン変更は毎月2回まで無料ですが、同じ月に3回以上プラン変更をした場合は3回目から1回につき1,000円の手数料が発生してしまうので覚えておきましょう。
他社からの乗り換えの場合
現在ソフトバンクやドコモのスマホプランを契約している人は、au Online Shopまたはauショップのどちらかで乗り換え手続きをすることができます。 必要なものは、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類です。 ただし乗り換え手続きを行う前に、今使っているスマホのデータ移行を事前に行うことと、乗り換えに必要となる「MNP予約番号」を、現在契約中の携帯電話会社に連絡をして取得することを忘れないようにしましょう。 そして「MNP予約番号」の受け取りから15日以内に、au Online Shopまたはauショップで希望のスマホやプランを選択して、案内に沿って手続きを進めればOKです。
新規申込の場合
現在スマホを利用しておらず初めて契約する場合、au Online Shopまたはauショップで新規申込が可能です。
▼申し込みに必要なもの・印鑑・本人確認書類┗運転免許証やパスポートなど・月々の支払い先となるもの┗クレジットカード/キャッシュカード/預金通帳+金融機関お届け印※契約者が未成年の場合、親権者の本人確認書類なども必要
必要なものを準備したら、au Online Shopやauショップで希望のスマホとプランを選んで必要事項を入力/記入すれば申し込み完了です。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 ピタットプランはネットの利用量に合わせて月額料金が変わるプランで、auのスマホプランの中で1番安いプランとなっているため、ネットをあまり使わないから月額料金を抑えたいという人にはぴったりのプランとなっています。 ただし、毎月同じ月額料金というわけではなくデータ通信量によっては高くなってしまうことがあったり、「auスマートバリュー」や「家族割プラス」といった割引の条件に当てはまっておらず、割引が効かない場合もあるので注意が必要です。 そしてこの記事で紹介した、旧ピタットプラン(新ピタットプラン/auピタットプラン)からプラン変更をしない方がお得な人は、むやみにプラン変更をしないようにしましょう。 また、データ通信量が1ヵ月間で7GBを超えてしまうと通信制限がかかってネットの利用が重くなってしまうというった注意点もあるので、それを踏まえた上でピタットプランに申し込んでください。
福岡県出身。早稲田大学在学中にネット回線メディア立ち上げた。2013年に大学卒業後、大手通信会社に就職。ネット回線・携帯の販売業務を経験後、販売企画戦略マネージャーとして従事。2020年3月に独立し、ネット回線メディアの拡大中。記事を読んだ方が「一番最適な光回線を選べること」や「快適にインターネットを使えるようになる」ことを目的にサイトを運営しています。所有資格はネットワークスペシャリスト。X(Twitter) 執筆者について続きを表示 ▼