
ソフトバンクエアーはSoftBankが出している工事不要のWi-Fiサービス。 スマホとのセット割が利用できて毎月1,000円ぐらいの割引きが受けられるので、ソフトバンクスマホを使っていて光回線のような工事が面倒な人に人気があります。 しかし利用者の口コミや評判を調べてみたところ、「月額料金が高い」「解約時に端末代がかかる」「速度が遅い」といった3つの重大なデメリットがあり、ほとんどの人は損してしまうサービスだと分かりました。 これから申し込む人が後悔しないように辛口で評価しています。この記事では、ソフトバンクエアーよりおすすめの光回線も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
ソフトバンクエアーは速度が遅いという評判が多いです。より安定したネット環境を整えたい方は「光回線」も検討してみてください。
おすすめの光回線を詳しく紹介した記事はこちら
ソフトバンクエアーの評判からわかった全デメリット
それでは、ソフトバンクエアーの口コミからわかった契約前に知っておくべき注意点を以下の順でくわしくご紹介していきます。 ①月額料金が高い ②解約時に端末代が発生 ③速度が遅い
①月額料金が高い
まず始めに、ソフトバンクエアーを利用するうえで注意すべきなのは、月額料金が他のサービスよりも高いところです。 同じソフトバンク系列の光回線と比較したところ、1年目の料金はソフトバンク光と同じですが、2年目からはソフトバンクエアーの方が1,000円ほど高くなることが分かりました。
月額料金 | SoftBank Air | SoftBnak光 |
---|---|---|
1年目 | 3,800円 | 3,800円 |
2年目以降 | 4,880円 | 3,800円 |
毎月1,000円の違いだけで圧倒的に高いわけではありませんが、最低でも2年の契約期間で利用するとしたら、ソフトバンク光よりも合計で12,000円損することになります。 公式サイトではキャンペーンで割引きされて月額3,800円と安く見せているので、実際は1年間限定のキャンペーンで途中から高くなるということを覚えておきましょう。
ポケットWiFiと比較しても料金が高い
先ほどは光回線のソフトバンク光と比較しましたが、ポケットWiFiと比べてもソフトバンクエアーの料金は高いことが分かりました。
サービス | 月額料金 |
---|---|
SoftBank Air | 4,880円 (1年目3,800円) |
Mugen WiFi | 3,280円 |
ギガゴリWiFi | 3,050円 |
どんなときもWiFi | 3,480円 |
UQ WiMAX | 3,880円 |
GMO WiMAX | 4,263円 |
このように、ポケットWiFiの月額料金は3,000円~4,000円が平均的な料金になっていて、ソフトバンクエアーは1,000円以上も高いです。 とくに業界でも最安値となっている「ギガゴリWiFi」は毎月およそ3,000円払えば利用できるので、外でも使えるポケットWiFiを契約した方がお得になることは間違いありません。
レンタルする場合はさらに高くなる
ソフトバンクエアーでは端末をレンタルするプランも用意されていて、たとえレンタルプランを選んだとしても月額料金は5,370円とさらに高くなってしまいます。 レンタルプランは半年や1年など短期的に利用する人には通常プランよりお得になりますが、もともとの料金が高いのでソフトバンク光やポケットWiFiを契約した方がお得です。
②解約すると端末代が発生
ソフトバンクエアーのサービスは契約期間が2年と決まっていて、2年ごとの更新タイミング以外で解約してしまうと9,500円の解約違約金を払わないといけません。 解約金については光回線やポケットWiFiとあまり変わりませんが、ソフトバンクエアーだと端末を分割で購入する場合に3年以上利用しないと端末代の未払い分も発生してしまうので注意しましょう。 以下の図を見ていただければ分かるように、ソフトバンクエアーの契約には2種類あり、「端末本体」と「インターネットサービス」の契約が別々に分かれています。
引用元:ソフトバンクエアー重要事項説明書
そもそも端末の本体代は59,400円ですが、利用期間中に毎月1,650円ずつ割引きされていって、3年(36ヶ月)後には全て割引きされて0円になります。 しかし、支払い期間の3年以内に解約してしまうと割引きされなくなるので翌月に一括で支払う必要があり、以下の口コミのように解約金が5万円にもなってしまうことを知っておいてください。
ソフトバンクエアーの解約金高すぎてびっくりした。速度は遅いし,隣の部屋じゃ繋がらないし,だから解約するというのに本体は売ることもできないし,そもそも性能も悪くて契約者しか使えない本体が5万円もするのはマジ沼でしかない。
— ヒョンピョ (@guitarh2p) August 6, 2019
上の口コミを投稿した人は、契約から1年後に解約した場合で端末代として39,600円、解約金として9,500円を払う必要があり、合計で5万円を越えてしまったのだと考えられます。
4年間使わないと無料で解約できない
さらに、契約期間は2年なので2年後、4年後、6年後…の更新タイミングでないと途中解約になり、端末本体の支払い期間は3年間なので、早くても4年後に解約しないと違約金と端末代の両方を0円にすることができません。 ほかのインターネット回線を調べてみても、4年間使わないと無料で解約できないという不親切な内容になっているところはなかったので、長期利用をしたい人以外はソフトバンクエアーを契約しない方がいいでしょう。
解約方法にも注意点がたくさん…
ソフトバンクエアーの解約方法は電話窓口(0800-1111-820)だけ。10時から19時の間であれば手続きを受け付けていますが、電話がつながりにくいという以下の口コミが見つかりました。
ソフトバンクエアー、ネットも繋がらなければ解約の電話も繋がらないしクソすぎる
— ☆═━┈ (@YARIYOTTA) May 25, 2019
解約の電話をしてからすぐに解約処理されるわけではなく、いつ手続きしてもその月の末日に自動で解約されるので、解約した月の料金は日割りで計算されず月額料金がまるまる請求されてしまいます。 また、端末をレンタルして契約している場合、解約された月の翌月20日までに以下の返却先まで端末一式を返送しないといけないので忘れないようにしましょう。 【レンタルした本体の返却先】 〒277-0804 千葉県柏市新十余二3-1 GLP柏物流センター1階 SoftBank モデム係 宛(0800-1111-820) 実際にこれからソフトバンクエアーを解約しようと考えている人については、ソフトバンクエアーの解約方法を詳しく書いた記事を参考にしていただきたいです。
③速度が遅い
料金が高かったり解約時に端末代が発生したりするだけでなく、以下のように速度が遅いという口コミが多いので注意しましょう。
ソフトバンクエアー遅すぎて息抜きでストレスとか頭おかしくなる
(上5G下2G)— Rulex (@rulex0917) January 20, 2020
これらの悪い口コミは利用しているユーザーのほんの一部にすぎないかもしれませんが、他のサービスと比べても速度が遅いことが分かりました。
光回線やWiMAXと比較しても遅い
公式で発表されている最大速度を以下の表で比較したところ、ソフトバンクエアーは光回線よりも1/2の速度で、ポケットWiFiとして有名なWiMAXよりも遅いことが分かりました。
SoftBankAir | 光回線 | WiMAX | |
---|---|---|---|
最大速度 | 481メガ | 1,000メガ | 867メガ |
ソフトバンクエアーは工事をしなくていいサービスということもあって、光回線よりも速度で負けてしまうのは仕方ないかもしれませんが、WiMAXの速度にも負けてしまうとなると快適にネットが使えない可能性が高いです。 WiMAXではソフトバンクエアーと似たようなホームルーターを出しているので、工事をしたくないけど速度にもこだわりたいという人におすすめできます。 しかし、最大速度はあくまで公式が発表している数値で、利用する場所や時間帯によっては混雑して速度制限にかかる場合があり、実際は最大速度440メガとはかけ離れたスピードになります。
夜の時間帯に速度制限がかかる
ソフトバンクエアーの公式サイトには以下の注意書きがあり、夜などにソフトバンクエアーを使っている人がたくさん増えすぎると速度が制限されてしまうというものです。
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
引用元:ソフトバンクエアー公式サイト
実際に、僕もソフトバンクエアーを利用していたときは夜の21時~23時ぐらいにネットが繋がりにくくなってスマホで見ていた動画が止まることが毎日のようにありました。 速度制限にかかってしまうと、Wi-Fiで繋いでいるよりもスマホの通信を使った方がダンゼン速くなるので、ソフトバンクエアーを契約している意味がないです。 もしも速度が遅くてネットが使えない状況になってしまった場合は、速度が遅いときの原因と対処法をご覧になってください、それでも改善しなかったらソフトバンクのサポートセンター(0800-1111-820)に相談しましょう。
Airターミナル4の最大962メガは一部エリアのみ
最新の「Airターミナル4」は最大962メガ出るとされていて、光回線の最大速度1ギガ(1,000メガ)とほぼ同じだと話題になっていましたが、2020年2月現在で対応しているエリアは主要都市のさらに一部地域に限られてしまいます。 Airターミナル4のエリア別に分かれた速度についてはこちらで確認できます。 さらに、最大962メガに対応しているからといって光回線と同じくらいの速度で利用できるわけではなく、先ほど説明したように使う人が増えれば夜に速度制限がかかってしまうので注意しましょう。
ソフトバンクエアーよりソフトバンク光がおすすめ
ここまでお話しした注意点を知ったうえで、ソフトバンクエアーよりもおすすめの光回線として「ソフトバンク光」をご紹介します。
ソフトバンク光がおすすめ
ソフトバンク光はSoftBankのスマホとセット割(毎月1,000円割引き)になる光回線。 とにかく料金が安いので、一人暮らしやネット使用量が少ない人にとってもソフトバンクエアーよりおすすめできるサービスです。 ソフトバンク光では光回線の工事をしないといけませんが、どの時期でも24,000円分の「工事費キャッシュバックキャンペーン」をやっていてお得に利用できます。 このように、ソフトバンクエアーを契約するならソフトバンク光の方がおすすめできるので、以下で詳しく見ていきましょう。
月額料金が1,000円も安い
月額料金 | SoftBnak Air | SoftBnak光 |
---|---|---|
1年目 | 3,800円 | 3,800円 |
2年目以降 | 4,880円 | 3,800円 |
上の表を見ると、ソフトバンク光はソフトバンク光よりも2年後の料金が1,000円も安いことが分かります。 注意点としてもお伝えしたように、ソフトバンクエアーの割引キャンペーンは1年間限定なので、ずっと月額3,800円で利用できるソフトバンク光の方がお得です。 光回線の料金は高いというイメージがあるかもしれません。戸建ての場合は月額5,200円なので少し高いですが、マンションの場合は戸建てより1,000円以上も安く利用できます。
2年後に無料で解約できる
ソフトバンクエアーの最大の注意点は、解約時に端末代の未払い分がプラスされるため高額な解約費用が発生することでした。 以下の表では、解約する時期ごとに発生する費用を比較しています。
解約時期 | SoftBnak Air | SoftBnak光 |
---|---|---|
1年後 | 49,100円 | 9,500円 |
2年後 | 19,800円 | 0円 |
3年後 | 9,500円 | 9,500円 |
4年後 | 0円 | 0円 |
ソフトバンクエアーだと契約期間の2年後に解約しても2万円近くの費用を払わないといけませんが、ソフトバンク光は2年後に解約すれば負担額が0円になります。 さらに、どの時期に解約しても発生する解約費用は最大でも9,500円となっていて、高額請求される心配がなくて安心です。
ソフトバンクエアーの速度より2倍速い
ソフトバンク光は自宅を工事してケーブルを直接つないでいるので、ソフトバンクエアーよりも速度が安定しています。 公式サイトで発表されている最大速度と、利用者がまとめサイトで計測した実際の速度(実測値)を以下の表にまとめました。
※実測値は「みんなのネット回線速度」を参照
SoftBnak Air | SoftBnak光 | |
---|---|---|
最大速度 | 481メガ | 1,000メガ |
実測値 | 20メガ | 200メガ |
最大速度はソフトバンクエアーよりも2倍速く、実測値に関しては10倍も違うので、明らかにソフトバンク光を利用した方が快適にネットが使えるでしょう。 数字だけで比較しても分かりづらいかもしれませんが、Twitterで口コミを見てみると、以下の投稿のようにソフトバンク光の方が速いという利用者がたくさん見つかりました。
ソフトバンク光でもWi-Fi出来るしそっちのが安いし速いしエアーは持ち運び出来ないし終日1M bps だけどそれでもいいならソフトバンクエアーはいいかもね😉
— タッチマン (@rQAwZybp3dDfDtp) March 9, 2020
まとめ
ここまでお話ししたように、ソフトバンクエアーには料金・解約・速度についての重大な注意点があり、契約前に知っておかないと後悔することになってしまいます。 SoftBankのスマホを使っていて光回線の工事が面倒な人にとってはおすすめできますが、それ以外の人にとっては損する可能性が高いサービスです。 皆さんの今の状況に合ったインターネット選びが重要なので、この記事を読んでいただいて少しでも貢献できることを祈っています。
