
楽天モバイルの「Rakuten WiFi Pocket」が無料って本当?契約して大丈夫なの?など気になっていませんか。 Rakuten WiFi Pocketとは、2020年12月8日から発売された楽天モバイルが独自に提供している新しいポケットWiFiのことです。 楽天モバイルでは現在『だれでも実質0円お試しキャンペーン』を実施しているので、Rakuten WiFi Pocketの月額料金が1年無料になる上に、プラン契約で端末代も0円になります。 しかし、楽天モバイルを2回線目で契約すると1年無料にならないですし、楽天回線の対応エリアが狭く、速度に関する評判があまり良くないなど注意点も数々… この記事を読めば、Rakuten WiFi Pocketの料金や注意点、キャンペーンの適用手順などの役立つ情報が分かります。
目次
Rakuten WiFi Pocketとは
Rakuten WiFi Pocketとは、楽天モバイルが独自に提供しているポケットWiFiのことです。 2020年12月8日から開催された『だれでも実質0円お試しキャンペーン』と同時に提供が始まって現在多くの人に選ばれています。 このキャンペーンは、楽天モバイルのプランと同時申し込みで月額料金が1年無料の「Rakuten UN-LIMIT V」が適用されるだけでなく、Rakuten WiFi Pocketの端末代が実質0円になるお得な特典。つまり、1年間は完全に無料でポケットWiFiを利用できるということ。 楽天モバイルではRakuten WiFi Pocket以外にもポケットWiFiは提供されていましたが、本体代が無料で購入できる端末は初めてなので大きなメリットと言えるでしょう。 Rakuten WiFi Pocketの基本スペックは以下の通りです。後ほど詳しく紹介していきます。
Rakuten WiFi Pocketの基本スペック | |
---|---|
製造元 | ハーヴィロン製 |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
連続通信時間 | 10時間 |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
最大接続台数 | 10台 |
Rakuten WiFi Pocketの料金は?
Rakuten WiFi Pocketの『だれでも実質0円お試しキャンペーン』によって、月額料金が1年無料になるキャンペーンと端末代金が無料になるキャンペーンが併用可能です。 それぞれの注意点も交えながら詳しく見ていきましょう。
月額料金は1年無料になる
まず、楽天モバイルで実施している「Rakuten UN-LIMIT V」キャンペーンが適用され、月額料金が1年間無料になります。 Rakuten WiFi PocketはポケットWiFiですが、料金プランはスマホと同じです。
利用時期 | 月額料金 |
---|---|
1年目 | 無料 |
2年目以降 | 2,980円 |
2年目以降は月額料金が発生しますが、月額2,980円と比較的安く利用できます。 また、楽天モバイルは解約しても違約金が一切かからないので、1年以内に解約すれば月額料金0円のままです。第4のキャリアと呼ばれる新しい楽天回線を試してみてください。
2回線目からは1年無料にならない
楽天モバイルのプランが1年無料になる「Rakuten UN-LIMIT V」は、2回線目からの契約だと適用されなくなります。 つまり、すでに楽天モバイルを「Rakuten UN-LIMIT V(以前はRakuten UN-LIMIT)」で契約しているユーザーは、Rakuten WiFi Pocketを申し込んでも1年無料にはなりません。
楽天からwifi ルーターが本体無料、利用料1年無料で販売開始されました。
無料なら。と軽い気持ちで契約しましたが、どうやら楽天の携帯電話を1年無料で契約している人は、wifiルーターの利用料は、無料にならないみたいです。ちょっと調べてから契約したらよかったです、、、、— かずま@せどらープログラマー (@oo01731189) December 10, 2020
初めて1年無料で申し込む人以外は、1年目から月額2,980円で利用することになります。 また、これから楽天モバイルでスマホの契約を検討している人は、Rakuten WiFi Pocketを契約して1年無料にすると、そのあとスマホが1年無料にならなくなるので注意しましょう。
他社ポケットWiFiよりも安い
Rakuten WiFi Pocketは2年目から有料になりますが、他社ポケットWiFiよりも月額料金が安い傾向にあります。 UQ WiMAXやY!mobileなど代表的なポケットWiFi会社と以下の表で比較しました。
ポケットWiFi | 月額料金 |
---|---|
楽天モバイル | 2,980円 |
UQ WiMAX | 3,880円 |
au WiMAX | 4,292円 |
Y!mobile | 4,380円 |
docomo | 6,980円 (~30GB) |
このように、Rakuten WiFi PocketはポケットWiFiの中でも比較的安めの料金設定になっているので、1年間無料で試してみて快適にネットが使えるようであれば、2年目以降もそのまま継続して利用するのも全然ありです。
プラン契約で端末代も無料
Rakuten WiFi Pocketの端末代は通常9,073円ですが、『だれでも実質0円お試しキャンペーン』によって端末が無料でもらえます。 端末代金はプランとのセット契約で1円まで値下げされ、契約後のアンケートに回答すれば完全無料になるという仕組みです。
Rakuten WiFi Pocketの端末代 | |
---|---|
通常価格 | 9,073円 |
プラン契約時 | -9,072円 |
アンケート回答時 | -1円 |
実質金額 | 0円 |
端末代金は「Rakuten UN-LIMIT V」の契約が2回線目以降でも完全無料になります。 他社ポケットWiFiでは決められた期間中に解約すると端末代の残金を請求する場合がありますが、Rakuten WiFi Pocketはいつ解約しても残金が発生しないので安心してください。
Rakuten WiFi Pocketの口コミからわかる注意点
Rakuten WiFi Pocketの口コミを調べたところ、楽天回線は対応エリアが狭い上に、エリアによってはデータ容量の制限があり、速度に関する評判も悪いので注意しましょう。 これから一つずつ詳しく見ていきます。
楽天回線は対応エリアが狭い
Rakuten WiFi Pocketは2020年3月から提供された楽天回線を使用しているので、対応エリアが狭くて利用できない場合が多いです。 エリアは今後さらに拡大していく予定ですが、この記事を更新している2021年1月現在では、以下の図のように各都道府県の首都圏にしか対応していないので注意しましょう。
※濃いピンク色が楽天回線エリア
また、対応エリア内であっても地下や建物の中、電車内では楽天回線の電波が届かないケースがほとんど。僕が楽天モバイルを使っていた時は、ビルの地下にあるカフェや自宅でも頻繁に圏外になっていました。 これから楽天回線エリアは拡大していくと考えられますが、現時点では他社ポケットWiFiと比べてエリア面で劣っていると言えます。
パートナー回線には月間制限がある
Rakuten WiFi Pocketは楽天回線のエリア内ならデータ容量を無制限に使えますが、パートナー回線と呼ばれるau回線のエリアだと月間5GBの制限があるので注意しましょう。 月間5GBがどれくらいかというと、およそYouTube動画を6時間ほど視聴できるぐらいのデータ容量と考えられます。(UQ WiMAX公式サイトに記載された10GBの目安を参照) よく動画視聴やオンラインゲームをする人は、すぐ速度制限にかかってしまうので、楽天回線に対応していない場合は他のポケットWiFiを契約した方が安心して利用できます。 また、エリア確認すると楽天回線のエリア内なのに、使ってみたらパートナー回線にしか繋がらないというケースも見つかりました。
Rakuten wifi pocket届いたんだが、ガッツリau回線掴んで速度制限かかる。ガッツリ楽天エリア内なんだが…
— 3104 (@DroidGold) December 13, 2020
上の口コミを投稿した人のように、パートナー回線にしか繋がらない場合は毎月5GBしか使えないので契約する意味がないでしょう。Rakuten WiFi Pocketは利用開始から8日以内であれば契約を解除できます。
楽天回線エリアの確認方法
楽天回線の対応エリアはこちらからカンタンに確認できます。 実際に自宅の住所を検索してみて楽天回線に対応しているか必ずチェックしてください。拡大エリアの最新情報も随時更新されので定期的に確認すると良いでしょう。
速度に関する評判が良くない
口コミを調べたところ、Rakuten WiFi Pocketは速度に関する評判があまり良くないです。 前述したとおり、楽天回線は対応エリアが狭いことから分かるように、電波を発信している基地局の設置数が他社キャリアよりも少くないのが現状です。つまり、比較的ネットが混雑しやすい傾向にあると考えられます。
楽天モバイルサブ機で使ってるけど1Mも出てなくて動画止まるんだが
— citron@typhon (@claireunit) December 11, 2020
上のような速度に関する悪い口コミは、Rakuten WiFi Pocketに限らず他のポケットWiFiでも見られますが、まだ提供開始されて間もない状況で悪い口コミばかり目立っています。 ちなみに、Rakuten WiFi Pocketの最大速度は下り150Mbps、上り50Mbps。 一般的に10Mbps以上出れば十分な速度と言えますが、最大速度はあくまで理論的な数値であり、実際の速度は周りの環境や利用場所に大きく左右されるので注意しましょう。
他社ポケットWiFiよりも速度が遅い
Rakuten WiFi Pocketは他社ポケットWiFiより速度が遅いことも注意すべき点です。 人気ポケットWiFiのWiMAXと比較すると、特によく使用される下り(ダウンロード)速度はWiMAXよりも半分以下の速度になっています。
最大速度 | Rakuten WiFi Pocket | WiMAX |
---|---|---|
下り | 150Mbps | 440Mbps |
上り | 50Mbps | 75Mbps |
1年無料でお試し利用してみて快適にネットが使えるようであれば問題ありませんが、実際に料金を支払うなら速度がより安定しているポケットWiFiを契約した方が良いでしょう。
端末が届くまでに時間がかかる
2021年1月現在、Rakuten WiFi Pocketは在庫の入荷待ちで発送が遅れており、端末が届くまでに時間がかかる場合があります。 公式サイトを見ると、以下のように配送状況が記載されているので確認しましょう。
Rakuten WiFi Pocketの発売日に申し込んだ人の投稿に書かれているように、1週間以上たっても申し込み完了メール以降は音沙汰がなく待たされている人が多いです。
Rakuten WiFi Pocket は、発売日(12/8)の昼頃にとりあえず申し込んで、申し込み完了のメールは昼過ぎには届いたんだけど、それっきり音沙汰がない。
サポートにどうなってるの?本当に申し込みできてるの?って聞いてみたら、申し込みは完了していて発送待ち、とのことらしい。待つしかないのか。— ろひ(AI) (@__rohi) December 14, 2020
1年無料で使えるので申し込みが殺到して発送が遅れるのは仕方ありませんが、現在ネット環境がなくて早くネットを使いたい人にとっては大きな注意点と言えるでしょう。
Rakuten WiFi Pocketのキャンペーン適用手順
ここからは、Rakuten WiFi Pocketの『だれでも実質0円お試しキャンペーン』を適用させる手順を紹介していきます。 適用手順は以下の2ステップです。
1.Rakuten UN-LIMIT Vと端末を同時に申し込む
まずは、楽天モバイル公式サイトから「Rakuten UN-LIMIT V」と「Rakuten WiFi Pocket」を同時に申し込みましょう。 別々で申し込んでしまうとキャンペーンが適用されないので要注意です。 最初にプランを選択し、「製品選択へ進む」をクリックしてRakuten WiFi Pocketのカラーを選びます。両方をカートに入れれば自動的にキャンペーンが適用されます。 申し込みには以下の情報が必要なので事前に準備しておくとスムーズです。 ★申し込みに必要なもの ●本人確認書類 ●クレジットカード・銀行口座情報 ●楽天会員ID、パスワード(お持ちの場合)
▼24時間申し込みOK▼楽天モバイル公式サイトはこちら
2.アンケートに回答する
申し込み完了後、申し込み完了メールに記載のリンクからアンケートに回答すれば楽天ポイント1円分がもらえます。
そこまで時間はかかりませんが、アンケートに答えなくてもキャンペーンによって端末代が1円まで値引きされるので、面倒であればアンケートに回答しなくも問題ありません。 ちなみに、楽天ポイントはアンケートの回答を完了した翌々月末日までに受け取れます。
Rakuten WiFi Pocketに関するその他情報
ここでは、Rakuten WiFi Pocketに関するその他の情報を3つ紹介していきます。 ●解約方法と違約金は? ●SIMは標準サイズのみ対応 ●5Gには対応していない それでは一つずつ見ていきましょう。
解約方法と違約金は?
Rakuten WiFi Pocketはいつ解約しても違約金が発生しません。 解約方法は「my 楽天モバイル」のWEBまたはアプリから手続きするだけ。WEBで解約する場合はこちらからログインしましょう。 解約手順は以下の通りです。 ★Rakuten WiFi Pocketの解約手順 「my 楽天モバイル」⇒「契約プラン」⇒「各種手続き」⇒「解約」⇒「アンケートに進む」⇒「申し込む」 なお、スマホ交換保証プラスに加入している場合は、別途解約の手続きが必要になるので忘れないようにしてください。
SIMカードは返却が必須
Rakuten WiFi Pocketは端末を返却する必要はないですが、SIMカードは解約から1ヶ月以内に返却する必要があります。 もしSIMカードの返却を怠ってしまうと、約1万円の罰金が請求される場合があるので必ず以下の住所に郵送で返却するようにしましょう。郵送にかかる費用は自己負担です。
<返送先住所>
143-0006
東京都大田区平和島3-5-1 B棟2F
楽天モバイル RSIM回収係
143-0006
東京都大田区平和島3-5-1 B棟2F
楽天モバイル RSIM回収係
SIMは標準サイズのみ対応
Rakuten WiFi PocketのSIMカードは標準サイズ(上の図左)のみ対応しています。 楽天モバイルでプランと同時に申し込む場合は自動的に標準サイズが送られてくるので問題ありませんが、他の端末で使用しているSIMカードを利用する場合は注意が必要です。 基本的に最近ではスマホやタブレットなどでnanoSIM(上の図右)が使われている場合が多く、標準サイズのSIMカードが使われているのは珍しいです。つまり、SIMカードのサイズが合わない可能性が高いということ。 プランと端末を同時に申し込んでからプランのみ解約することは可能ですが、標準サイズのSIMカードがないとRakuten WiFi Pocketが利用できないので事前に確認しましょう。
5Gには対応していない
Rakuten WiFi Pocketは5Gに対応していないので、従来の4G回線のみ利用可能です。 スマホの場合も楽天モバイルで5Gを利用するためには5G対応の端末を購入する必要があります。それと同様に、Rakuten WiFi Pocketは5G対応の端末ではないので注意しましょう。
まとめ
ここまで、Rakuten WiFi Pocketの料金や3つの注意点を紹介してきました。 Rakuten WiFi Pocketは『だれでも実質0円お試しキャンペーン』によって月額料金が1年無料になるだけでなく、端末代金も無料プレゼントされるのが大きなメリットです。 ただし一方で、楽天回線のエリアが狭い、速度に関する評判が良くない、端末が届くまで時間がかかるなどの注意点も見つかったので、Rakuten WiFi Pocketを申し込むかどうかの判断材料にして頂けたら幸いです。 この記事が皆さんのお役に立てることを祈っております。

監修者N
ソフトバンク光、auひかり、ドコモ光といった光回線の営業経験を生かして、インターネットの基本的な知識をはじめ、ネット回線の選び方など役立つ情報を紹介しています。2021年の現在も某ブロードバンド事業者と太いパイプを持ち最新の情報発信に努めています。