auのポケットWiFiってお得?デメリットはある?など気になっている人が多いでしょう。 auのポケットWiFiは他社と比べても決して悪いサービスではありませんが、同じ端末が使えるUQ WiMAXよりも料金が高く、auショップでしか契約できないのがデメリットです。 なので結論を言うと、auのポケットWiFiよりもUQ WiMAXの契約をおすすめします。 ただし、UQ WiMAX以外にも他社キャリアが運営するポケットWiFiと一緒にサービス内容を比較することが重要です。 この記事では、auポケットWiFiのデメリットだけでなく、他社サービスと「データ容量」「通信速度」「対応エリア」の3つの重要なポイントをまとめて比較しました。 最後まで読んでいただければ、なぜauのポケットWiFiよりUQ WiMAXの方がおすすめなのか理解できる内容になっています。
朝日新聞でも紹介された通信サービスの専門家。2012年から、デパートや大手家電量販でスマホ、モバイルWi-Fiルーター、光回線の販売を行なう。販売の現場で、通信業界の複雑さを痛感。「複雑な通信業界をわかりやすく伝えたい」という想いから、月間60万PVの通信サービス専門のWebメディア「XERA」を運営。2019年度バリューコマースMVPを受賞。現在は、通信サービスの専門家の立場から「livedoor Choice」など複数のWebメディアの記事の監修を行なう。「マイベストプロ」にも掲載中。監修者について続きを表示 ▼
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目次
auポケットWiFiの全デメリット
それでは、auのポケットWiFiを契約するデメリットを全てお伝えします。 auのポケットWiFiは業界全体の中で見ると決して悪いサービスというわけではありませんが、同じ端末が使えるUQ WiMAXと比べると以下の2つがデメリットと言えるでしょう。 ●UQ WiMAXよりも料金が高い ●auショップでしか契約できない
※参考:そもそもUQ WiMAXって何?UQ WiMAXとはKDDI系列のUQコミュニケーションズが提供しているポケットWiFiのことです。auのポケットWiFiと親会社が一緒なので、両方とも同じようなサービス内容が実施されています。
UQ WiMAXよりも料金が高い
auポケットWiFiの最大のデメリットは、UQ WiMAXよりも料金が高いことです。 auだけでなくドコモやソフトバンクなど大手キャリアが提供しているポケットWiFiは月額料金が高い傾向にあるので注意しましょう。
運営会社 | 月額料金 | 月間データ容量 |
---|---|---|
au | 4,380円 | 無制限 |
UQ WiMAX | 3,880円 | 無制限 |
3,696円 | 7GB | |
SoftBank | 7,480円 | 50GB |
Y!mobile | 4,380円 | 無制限 |
3,696円 | 7GB | |
docomo | 6,980円~ | 30GB/100GB |
月間のデータ容量が無制限に使えるポケットWFiの中ではUQ WiMAXが最安値です。 auのポケットWiFiはY!mobileの月額料金と変わりませんが、UQ WiMAXを契約しないと毎月500円も高い料金を払うことになります。
高額な端末代もかかる
さらに料金面でのデメリットとして高額な端末代金も発生します。 auショップによって端末代は異なるので、何件か店舗に行って調べたところ、約28,080円ほどかかることが分かりました。 一方で、UQ WiMAXは公式サイトから申し込むと15,000円の端末代がかかりますが、販売代理店のプロバイダから申し込むと無料になるキャンペーンを実施しているので端末代金は実質0円です。 基本的にポケットWiFiにかかる費用は「月額料金+端末代金」で考えれば良いので、総合的に考えてもauのポケットWiFiよりもUQ WiMAXを契約した方がお得になります。
UQ WiMAXとサービスは変わらない
ここまでお伝えしたように、auのポケットWiFiはUQ WiMAXよりも料金が高いですが、その他のサービス内容が優れているわけではなく正直ほとんど変わりません。 端末と割引サービスを見ていきましょう。
UQ WiMAXでも同じ端末が使える
auのポケットWiFiとUQ WiMAXは同じKDDI系列の会社なので使える端末は同じです。 古い機種から最新機種までどの端末が選べるのかを比較すると、auのポケットWiFiとして契約できる端末はUQ WiMAXでもすべて契約できることが分かります。2024年現在において、auでは「WX06」が契約できません。機種によって速度やスペックが大幅に変わるわけではないですが、端末の選択肢が多いUQ WiMAXを検討した方が納得のいく選択ができるでしょう。
auスマホはUQ WiMAXでも割引きされる
auユーザーはポケットWiFiとセットにするとスマホ代が毎月最大1,000円割引きされます。 「auスマートバリューmine」というお得サービスですが、UQ WiMAXでも同じようにauスマホの割引きが受けられるのでauポケットWiFiだけのメリットではありません。auユーザーだからといってauのポケットWiFiを契約する必要はなく、もともとの月額料金が安いUQ WiMAXを契約して割引きを受けた方がお得に利用できますよ。
auショップでしか契約できない
auのポケットWiFiはauショップに行かないと契約できません。 WEBサイトからの契約はできませんし、auショップも店舗によってはポケットWiFiの取り扱いをおこなっていないので、最寄りの店舗に行く際は確認が必要になります。 加えて、僕が調査を行ったauショップではポケットWiFiの申し込みで利用できるお得なキャンペーンは一つもありませんでした。 同じ端末が使えるUQ WiMAXはプロバイダから申し込むとお得なキャンペーンが受けられるのでデメリットの一つと言えるでしょう。
UQ WiMAXはプロバイダから申し込んでお得になる
UQ WiMAXは公式サイトだけでなく、WEB代理店のプロバイダから申し込みできます。 auショップでしか契約できないauのポケットWiFiと違って、プロバイダ同士で顧客獲得のためにキャンペーン競争が起きているのでUQ WiMAX公式よりもお得に契約可能です。プロバイダによって月額料金の割引キャンペーンやキャッシュバックキャンペーン、乗り換えキャンペーンなども用意されているので検討してみてください。
auのポケットWiFiと他社を比較
まず結論を言うと、auのポケットWiFiよりUQ WiMAXを契約する方がおすすめです。 同じKDDIが提供するWiMAXが使えて端末の速度やスペックは共通していることから、料金面に優れているUQ WiMAXを選ぶべきなのは間違いないでしょう。 ただし、ポケットWiFi業界では他社キャリアが運営するサービスも選ばれているので、代表的な運営会社としてドコモ・ソフトバンク・Y!mobileの3社と比較しました。auのポケットWiFiと他社の違いは「データ容量」「通信速度」「対応エリア」の3つです。
データ容量を比較
auのポケットWiFiは他社と比べて月間データ容量が無制限に使えるところがメリットです。 ただし、決して速度制限に一切かからないわけではなく、数日単位の通信制限が設けられているので必ずチェックしましょう。
月間データ容量は無制限
auのポケットWiFiは月間データ容量に制限がないので、毎月ネット使い放題です。 Y!mobileのポケットWiFiもアドバンスオプションに加入すれば無制限になりますが、ドコモとソフトバンクには月間データ容量が無制限になるプランがありません。
運営会社 | 月間データ容量 |
---|---|
au (UQ WiMAX) | 無制限 |
SoftBank | 50GB |
Y!mobile | 無制限 |
docomo | 30GB/100GB |
例えば、ネットで動画を観たりオンラインゲームをしたりする場合は大容量のデータ通信をおこなう必要があり、1日に2GBまたは3GBを消費することは珍しくないです。 なので動画を観たりゲームしたりする場合は少なくとも50GB、できれば100GB以上の月間データ容量がないとすぐに通信制限にかかってしまうので注意しましょう。 通信制限を気にしたくない人は、無制限に使えるポケットWiFiを検討してください。
ただし3日で10GBを超えると速度制限
月間のデータ容量は無制限ですが、速度制限に一切かからないわけではありません。 代わりに数日単位でのデータ容量が決められていて、直近3日間で10GBを超えると速度制限にかかるという条件が設けられています。
運営会社 | 通信制限 | 制限後の速度 |
---|---|---|
au (UQ WiMAX) | 10GB/3日 | 1Mbps |
SoftBank | 50GB | 128Kbps |
Y!mobile | 10GB/3日 | 1Mbps |
docomo | 30GB/100GB | 128Kbps |
ただし、速度制限にかかると言っても翌日の18時~2時の間だけですし、最大1Mbps(YouTube動画を標準画質でギリギリ観れるぐらい速度)までしか遅くならないので、そこまで気にしなくても大丈夫です。 月間データ容量に制限がある他社のポケットWiFiだと、制限後の速度はスマホと同じように全くネットが使えなくなってしまうため、無制限のauポケットWiFiやUQ WiMAXにとって大きなメリットと言えます。
通信速度を比較
ポケットWiFiを比較するうえで通信速度は気になるところですが、どのサービスも横一列になっていてほとんど変わりません。 公式サイトで発表されている最大速度を比較した結果、ドコモのポケットWiFiだけ頭一つ抜けていますが、その他はauのポケットWiFiと同じぐらいの数値になっています。
運営会社 | 最大速度 |
---|---|
au (UQ WiMAX) | 1,237メガ |
SoftBank | 972メガ |
Y!mobile | 972メガ |
docomo | 1,700メガ |
ポケットWiFiの実際の速度は端末のスペックよりも、利用場所や周りの環境によって大きく左右されやすい傾向にあります。 auのポケットWiFiと他社を比較するなら料金とデータ容量の方を重視すべきです。
対応エリアを比較
auのポケットWiFiとUQ WiMAXでは独自の通信回線(WiMAX2+)が使われているので、他社よりも対応エリアが狭い傾向にあります。 以下の図で、札幌周辺のソフトバンク回線とWiMAX回線のエリアを比較しました。
auのポケットWiFiとUQ WiMAXは両方ともau LTE回線も使えますが、オプション利用料として月額1,005円かかるので基本的にWiMAXの回線を使用することになります。 auの公式サイトでエリア検索をしてみてWiMAXの回線が使えなければ、比較的エリアが広い他社のポケットWiFiを検討しましょう。 auポケットWiFiのエリア検索はこちら
auのポケットWiFiよりUQ WiMAXがお得
これまでお伝えしてきたように、auのポケットWiFiとUQ WiMAXは同じWiMAXの端末を提供しているので、料金面で優れているUQ WiMAXを契約した方がお得になります。 ここでは、UQ WiMAXのおすすめな契約方法を見ていきましょう。
WiMAXのおすすめ契約方法
UQ WiMAXをお得に利用するためには以下の3ステップで契約する必要があります。★WiMAXをお得に契約するための3ステップ★ 1.契約プランを決める 2.プロバイダを決める 3.ルーター機種を決める
契約プランを決める
※引用元:Broad WiMAX公式サイトWiMAXは月間データ容量が無制限の「ギガ放題プラン」と、月間7GBまでの「ライトプラン」の2つがあります。 上の図でも書かれているように、9割以上の契約者は「ギガ放題プラン」を選んでいます。「7GBプラン」は月間7GBしか使えないので、あまりネットを使わないライトユーザー向けのプランと言えるでしょう。 あまりネットを使わない人はライトプランを契約するのも全然ありです。ただし、たった数百円の差なので動画視聴やゲームをする人はギガ放題プランを選びましょう。
プロバイダを決める
WiMAXをお得に契約するために最も重要なポイントは、プロバイダの選び方です。 プロバイダとは、UQ WiMAXの販売代理店として独自のプランとキャンペーンで提供している会社のことを言います。 UQ WiMAXから申し込むと月額3,880円で利用できますが、プロバイダから申し込んだ方が端末代が無料になりますし、月額料金も数百円ほど安くなるのでお得です。 WiMAXのプロバイダによって利用できる端末やサービスはほとんど変わらないので、最も重視すべき料金だけを比較しました。
プロバイダ | 月額料金 | 初期費用 | 3年間の総額 |
---|---|---|---|
UQ WiMAX | 3,880円 | 15,000円 | 154,690円 |
GMO WiMAX | 3,581円 | 0円 | 128,952円 |
カシモ WiMAX | 3,623円 | 0円 | 130,428円 |
Broad WiMAX | 3,550円 | 18,857円 | 146,657円 |
BIGLOBE WiMAX | 3,872円 | 15,000円 | 154,392円 |
So-net WiMAX | 3,937円 | 0円 | 141,732円 |
DTI WiMAX | 3,557円 | 0円 | 128,052円 |
@nifty WiMAX | 4,196円 | 0円 | 151,056円 |
DIS mobile WiMAX | 3,880円 | 0円 | 139,680円 |
上の表では「3年間の月額料金+初期費用(端末代金など)」の合計額で比較しています。 僕が調べたプロバイダの中では『DTI WiMAX』と『GMO WiMAX』の2社が最安級です。UQ WiMAXと比べて3年間の支払額を2万円ほど節約できます。 それほど料金差はないと思われるかもしれませんが、毎月支払う料金を安く抑えることがWiMAX選びでは重要です。プロバイダ選びで迷ったら、比較的安い『DTI WiMAX』または『GMO WiMAX』を選びましょう。
ルーター機種を決める
契約するプランとプロバイダが決まったら、最後にルーター機種を比較しましょう。 2021年現在において、WiMAXのルーター機種は以下の4種類から選べます
端末 | 最大速度 | 最大接 続台数 | 連続通 信時間 | 電池交換 |
---|---|---|---|---|
WX06 | 440メガ | 16台 | 14時間 | 可能 |
W06 | 558メガ | 16台 | 11時間 40分 | 不可 |
WX05 | 440メガ | 10台 | 14時間 | 可能 |
W05 | 558メガ | 10台 | 10時間 30分 | 不可 |
どのルーター機種を選んでも、速度と性能は快適に利用できる仕様になっていますが、強いて言えば、2020年1月に発売された最新機種の「WX06」がおすすめです。 auのポケットWiFiでは契約できない機種なので、UQ WiMAXとプロバイダでしか選べないルーターになっています。 最大速度は一世代前の「W06」より少し遅いですが、実際の速度は周囲の環境など外部要因によって大きく左右されますし、バッテリーの持続時間が長く、電池パックの交換が可能などメリットが多いです。
まとめ
この記事ではauポケットWiFiのデメリットを全てお伝えしてきました。 他社のポケットWiFiと比べると、月間のデータ容量は無制限に使えて通信速度も安定しているのでメリットはありますが、同じようなサービス内容を提供しているUQ WiiMAXの方が料金面に優れています。 なので、auのポケットWiFiを検討しているならUQ WiMAXを契約した方がお得です。 この記事が皆さんのポケットWiFi選びの参考にしていただけたら幸いです。
福岡県出身。早稲田大学在学中にネット回線メディア立ち上げた。2013年に大学卒業後、大手通信会社に就職。ネット回線・携帯の販売業務を経験後、販売企画戦略マネージャーとして従事。2020年3月に独立し、ネット回線メディアの拡大中。記事を読んだ方が「一番最適な光回線を選べること」や「快適にインターネットを使えるようになる」ことを目的にサイトを運営しています。所有資格はネットワークスペシャリスト。X(Twitter) 執筆者について続きを表示 ▼