VDSLマンションの速度が遅い?理由と改善方法を徹底解説

VDSLマンションの速度
VDSLマンションの通信速度が遅い!VDSLマンションの速度を改善する方法はないの?など、VDSLマンションにお住まいの方は速度に関する悩みが多いのではないでしょうか。

VDSLマンションは、光ファイバーの他に電話回線を用いてインターネットを繋げているので、光ファイバーだけを用いた『光配線方式』よりも速度が遅いことが特徴です。

この記事ではVDSLマンションにお住まいで通信速度に悩んでいる方に向けて以下の情報を記載しています。

●VDSLマンションの速度が遅い理由
●VDSLマンションの速度が遅い時の対処法
●VDSL方式から光配線方式に変更する方法

VDSLマンションの速度が遅いとうんざりしている方は、是非ご一読ください。

VDSLマンションとは

VDSLマンションとは、光回線の配線方式が「VDSL方式」である建物のことです。

VDSL方式とは、建物の共有部分までは光ファイバーでインターネットを繋げ、共有部分から各戸までは電話回線を使っている配線方式を言います。

出典:NTT西日本

光回線の一般向けサービスが始まったのが2003年頃なので、現在築17年以上の集合住宅はVDSL方式である場合が多いです。

NTTなど、利用中の光回線業者に問い合わせれば確実に建物の配線方式がわかるので、一度確かめてみましょう。

ちなみに、光回線業者によってお住まいの建物の設備が変わる場合があります
▽例えば契約する光回線が... フレッツ光回線(光コラボレーション)の場合⇒VDSL方式 auひかり回線の場合⇒光配線方式
つまり、フレッツ光回線を利用すればVDSL方式として契約されるけど、auひかりの場合は光配線方式で契約が結ばれるということです。

お住まいの建物に導入されている光回線設備によって異なるので、一度複数の光回線に問い合わせてみることをおすすめします。

▽問い合わせるべき光回線一覧
●フレッツ光
●auひかり
●地方電力系光回線(eo光、コミュファ光など)

マンションの配線方式

マンションのインターネット通信設備は大きく3つの配線方式に分けられます。
設備方式配線最大
速度
普及度
VDSL方式光ファイバー
+電話回線
100
Ⅿbps
光配線方式光ファイバーのみ1Gbps低~中
LAN方式光ファイバー
+LANケーブル
100
Ⅿbps~
この中で通信速度が遅くなってしまうのが、電話回線を用いてインターネットを繋ぐVDSL方式と、LANケーブルで繋ぐLAN方式です。

光配線方式は比較的新しいマンションに導入されていることが多く、通信速度も最大1Gbpsとなっているので安定した速度が期待できます。

LAN方式はVDSL方式同様速度が100Mbpsにとどまりますが、そもそも導入されているマンションは極めて少ないので、該当マンションにお住まいの方以外はあまり気にしなくて大丈夫です。

光配線方式

光配線方式とは、全て光ファイバーでインターネットを繋げる設備を言います。

電話回線を用いるVDSLマンションとは違い、純粋に光ファイバーのみを使用しているので外的影響を受けにくく、速くて安定した速度でインターネットを利用できることが最大のメリットです。

ちなみに、部屋内に「光コンセント」がある場合は、光配線方式マンションとなります。

光コンセントがあれば工事も不要となり初期費用も抑えることができるので、一度部屋内に以下のようなコンセントがないか確認してみましょう。
▽光コンセント

LAN方式

LAN方式は、共有部分から各戸までをLANケーブルを使って繋げている設備を指します。

VDSL方式や光回線方式とは違って普及度が低いので、あまり知名度も高くありません。

最大速度はVDSL方式と同じ100Mbpsとなります。

以下のコンセントがある場合はLAN方式マンションである可能性が高いです。

VDSLマンションの速度が遅いときは?

VDSLマンションにお住まいで、インターネットの速度が遅いという場合は、以下を試すことで改善されることも多くあります。

1.Wi-Fiルーターをより高性能なものへと買い替える
2.高速通信IPv6通信に切り替える
3.V6プラス対応の光回線に乗り換える
4.戸建てプランを契約する

難易度順に並べているので、回線速度が遅い場合は1から4という順番で試してみてください。

1.ルーターを買い替える

速度が遅い原因として、使用しているWi-Fiルーター性能が低いことや、機能劣化などが挙げられます。

高性能Wi-Fiルーターに変更するだけで速度が改善される場合も多くあるようです。
価格が高いほど、高性能なWi-Fiルーターとなりますが、VDSLは最大速度が100Mbpsなので、それに合ったスペックのルーターを選ぶようにしましょう。おすすめは以下となります。
 WSR-300HP WXR-
1750DHP2
機器バッファロー
無線LAN
最大速度
300Ⅿbps1.3Gbps
価格3,256円9,790円
IPv6
対応
VDSLマンションの場合は、最大速度が100Mbpsとなるので、高価格帯で最大速度が速いルーターを選んでも意味がありません。

バッファローはルーターの性能に定評あるメーカーなので、快適にインターネットを利用することができるでしょう。

ちなみに、光回線業者やプロバイダがIPv6通信に対応している場合は、ルーターも対応しているものを選ぶ必要があります。

価格はその分高額になってしまいますが、より速い速度が期待できるので色々と比較して最適なものを見つけるようにしてください。

2.IPv6通信に切り替える

IPv6通信とは、従来の通信方法とは異なる通信規格で、回線の混雑が起こりにくく、比較的安定した速度が期待できます。

現在利用している光回線で、IPv6通信が適用されているかどうかを確かめましょう。

標準サービスとしてIPv6通信サービスが付帯している光回線もありますが、契約している会社によってはオプション選択をする必要や別途料金が発生する場合もあります。

3.光回線を乗り換える

ルーターも新しくして、IPv6通信も利用しているのに速度が改善されないという場合は、光回線の乗り換えを検討しましょう。

「v6プラス」に対応している光回線を契約することで、速度の改善が期待できます。

v6プラスとは、最新通信規格のIPv6通信と従来の通信規格IPv4通信が両方利用できるものです。

回線が混雑すれば、自動的に通信規格を変更して接続するので、速度に関するストレスを感じにくくなるでしょう。

v6プラス対応の主要光回線は以下となります。

 v6
プラス
追加
料金
ドコモ光
ソフト
バンク光
513円/月
So-net光
プラス
BIGLOBE光
DTI光
ぷらら光
@nifty光
フレッツ光プロバイダ
による
ただし、中にはv6プラスにしたのに速度があまり改善されなかったという口コミもあったので、必ず速度が速くなるということではないことも頭に入れておきましょう。

4.戸建てプランを契約する

光回線をマンションプランで契約した場合、一つの回線を建物内の利用者全員で分け合って使用するため、回線が混雑する割合が高くなり速度が遅くなってしまいます。

なにをやっても速度が改善しないという場合、個別で戸建てプランを契約すると改善されることがあるので、建物責任者の許可が得られるなら検討するのもアリです。

戸建てプランをマンションで契約する場合は工事が発生します。

壁に穴を開ける工程があったり、退去時に原状回復させなければならなかったりするなど、戸建てプランの契約には注意点もあるのが実情です。

大家さんや管理会社の許可を得てから手続きを進めるようにしましょう。

ちなみに、マンションで戸建てプランを契約するなら、『NUROひかり』がおすすめです。

提供エリアは限られていますが、最大速度が2Gbpsと、とにかく速度には期待できます。

ちなみにNURO光は100%光配線方式となるので、より速度の改善を感じられるでしょう。

VDSLマンションの速度が遅い理由

VDSL方式のマンションが遅い理由として主に以下3つが挙げられます。

1.電話回線を用いて共有部分から各戸まで繋げているから
2.電話回線は電磁波などノイズの影響を受けやすいから
3.1つの回線をマンション内の利用者全員で使っているから

VDSLマンションが遅い最大の理由が「電話回線」を経由してインターネットが繋がっているということです。

詳しく解説していきます。

1.電話回線を経由している

VDSLマンションは、電柱から共有部分までは光ファイバーでインターネットを繋いでいますが、共有部分から各戸までは電話回線を利用しています。

純粋に光ファイバーだけを用いてネットを接続しているわけではないので、最大速度が100Mbpsにとどまってしまうということです。

また元々インターネットを繋ぐ役割でない電話回線に、デジタル信号を流すことでネットを繋げているという仕組みであることも、速度が低下してしまう要因の一つと言えます。

2.ノイズの影響を受けやすい

電話回線は、外的影響を受けやすい性質を持ちます。

例えば、通話によるノイズや、電子レンジ等からの電磁波によっても速度が不安定になることが多いです。

光ファイバーとは違い、電話回線はノイズをカットする対策が施されていません。

そのため、急に回線速度が遅くなったり、インターネットに接続できなくなったりするのです。

3.回線が混雑しやすい

集合住宅でのインターネット利用は、同一時間帯に建物内の利用者が一斉にネットを使うことによって回線が混雑し、速度が遅くなる場合が多いです。

特にVDSLマンションは、ひとつの光ファイバーを電話線を用いて利用者で分け合い使っています。そのため、より混雑度合いが高まり回線速度が遅くなってしまうというわけです。

VDSLマンションを光配線方式に変える方法

VDSL方式を採用しているマンションでの通信速度を、一番効果的に速くする方法が、建物の配線方式自体を光回線方式に変更することです。

ただし、建物の設備を変更するので、設備工事が必要になります。

VDSL方式から光配線方式に変更する場合は以下2つのハードルをクリアする必要があることを覚えておきましょう。
1.光回線業者の許可を得る 2.建物管理者の許可を得る
それぞれ詳しく説明していきます。

光回線業者の許可を得る

以下の条件を満たすことができなければ、光回線業者からの許可を得ることは不可能です。

とはいえ、実際にVDSL方式から光配線方式に設備変更したという例も数多くあるので、行動してみる価値は十分にあるといえます。
▽条件 ●光回線業者が設定している最低利用者数を確保できるか ●建物の配線工事が可能か
特に同一建物内に契約者がどれだけ見込めるかは、個人ではどうすることもできない問題なので、一度管理会社や大家さん、または管理組合に相談してみましょう。

条件1.契約数が基準以上見込めること

光回線業者はそれぞれ基準となる最低利用者数を設定しています。

せっかく工事をして光配線方式にしたところで、利用者が極端に少ないと利益が見込めないからです。

基準契約者数を満たせない場合は、個別で戸建てプランを契約するという手もありますが、別途工事が必要なので建物管理者に許可をとってから手続きを進めるようにしましょう。

主要光回線業者の基準契約数は以下となります。
NTT東日本4戸以上
NTT西日本6戸以上
auひかり8戸以上
NURO光4戸以上
マンションの設備を変更する場合は、自分自身だけでなく、同じマンションの住人も巻き込む必要があるので、その分ハードルが高くなってしまいます。

条件2.配線工事が可能であること

建物全世帯に光ファイバーが引き込めると判断された場合のみ、工事が可能となります。

たとえ、一戸でも工事ができないと判断された場合は、サービス提供の公平性が失われるため、光配線方式への変更工事は実施されないことがほとんどです。

ちなみに、戸数が多いのに未だVDSL方式という建物は設備上工事が不可となっていることが多いので注意しましょう。

築年数が数十年経ったマンションは配管が詰まっていて使用できなかったり、そもそも光ファイバーを通すための配管が余っていなかったりして、新たに配管を導入しなければならず工事がより大規模になることも少なくないようです。

新たに配管を増設する必要がある場合は、その分工事費も高額になるので、建物管理者側の許可が下りにくくなってしまいます。

施工会社によって現地調査が入りますが、その際に問題ないと判断されると、光回線業者とはスムーズに話が進む可能性が高いでしょう。

建物責任者の許可を得る

VDSL方式から光配線方式に変更する上で、一番ハードルが高いといえるのが、建物責任者の許可を得ることです。

設備工事の費用を負担しないといけないことや、建物の外観に影響することなどの理由から、NOと言われる場合も多くあります。

また、分譲マンションにお住まいの場合は、管理組合の承諾が必要です。

責任者や組合に訴える際は、「光配線方式にすることで建物価値が上がる」など、双方にメリットがあるような提案をすると受け入れられやすいという口コミもありました。

また、NTTの方に直接建物責任者との交渉を頼んで、光配線方式への変更を勝ち取った方もいるようです。

どちらにせよ個人で動くよりも、住人同士で協力したり、直接光回線業者に交渉を頼んだりした方がうまくいく確率が高いことがわかりました。

VDSL方式から光配線方式に変更するには大掛かりな工事が必要であることや、他の住人も巻き込んだ交渉が必要な場合が多いことなど、長期戦になることを覚悟した方がよさそうです。

ただ、光配線方式へ変更したという例も数多くあるので、行動してみる価値はあります。

まとめ

VDSL方式のマンションでは、各光回線が提供している最大速度が利用できないなど、速度に関する不満が多くあると思います。

今回紹介した対策を試すことで速度の改善が見込めるので、参考にしていただければ幸いです。

また、VDSL方式から光配線方式への変更は難易度がとても高いですが、実際に成功している方も多くいるので、行動してみるのもアリでしょう。

人気の記事一覧

光回線に関する情報の関連記事

インターネットまるわかりガイドの関連記事

役立つ基礎知識の関連記事

ヒカリCOM

TOPへ戻る