光回線とADSLの違いは?ADSLから光回線に乗り換えるべき?と光回線とADSLに関しては疑問点が多く困りますよね。 結論から言うと、光回線とADSLの1番の違いは使っている回線にあります。 光回線はインターネット専用の光ファイバーという回線を使っているためインターネットをサクサクと使えるのが特徴です。 一方ADSLは電話線を利用してインターネットに繋いでいるので、最大速度は光回線の20分の1ほどしか出ず、満足にインターネットを利用できない場合が多いです。 またADSLは、2024年3月末までにサービスの終了が予定されているため、現在ADSLを利用している人はいずれ光回線を契約しなければインターネットが使えなくなってしまいます。 そこで、この記事では光回線とADSLの違いだけでなく、ADSLからの乗り換え先としておすすめな光回線を紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
朝日新聞でも紹介された通信サービスの専門家。2012年から、デパートや大手家電量販でスマホ、モバイルWi-Fiルーター、光回線の販売を行なう。販売の現場で、通信業界の複雑さを痛感。「複雑な通信業界をわかりやすく伝えたい」という想いから、月間60万PVの通信サービス専門のWebメディア「XERA」を運営。2019年度バリューコマースMVPを受賞。現在は、通信サービスの専門家の立場から「livedoor Choice」など複数のWebメディアの記事の監修を行なう。「マイベストプロ」にも掲載中。監修者について続きを表示 ▼
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目次
光回線とADSLの4つの違い
ADSLは提供しているほとんどの会社で、2023年1月末または2024年3月末をもってサービスの提供を終了することが予定されています。 例えば、NTTが提供しているADSLのサービスは2023年1月末でサービスが終了する予定、大手キャリアのソフトバンクが提供しているADSLのサービスは2024年3月末をもってサービスが終了する予定です。 サービスが終了してしまう前に光回線に乗り換えましょう。
光回線とADSLの違いは大きく分けて4つあるので、それぞれ解説します。①回線の種類
光回線とADSLの1番の違いは回線の種類で、光回線は光ファイバー、ADSLは電話線を利用してインターネットを使います。▼ADSLの仕組み引用元:「@TCOM」公式サイト 引用元:「NTT」公式サイト
電話線はその名の通り電話をするための線のことで、固定電話に繋がれている線をさします。上記の画像でいうと赤い線のことでモジュラーケーブルとも呼ばれています。 そして電話線にADSLモデムという機器を繋げることで、インターネットが使えるようになるという仕組みです。 ▼光回線の仕組み
一方光ファイバーはインターネットを利用するための専用の線で、電柱から家にある光コンセントに引き込まれ、Wi-Fiルーターに繋ぐことでWi-Fiが使えるようになる仕組みです。 そして光回線はADSLの仕組みとは逆で、光ファイバーを利用して「光電話」を使うこともできます。 光電話の月額料金は平均550円と電話線を用いた固定電話よりも安く、工事費は光回線との同時に申し込めば数千円ほどで済むので、固定電話の利用を続けたい人は検討してみてください。
②最大速度
最大速度とは、インターネットを利用する際の読み込みの速さやアップロードの速さを数値で表したもので、光回線最大速度が1ギガであるのに対して、ADSLの最大速度は50メガ(1ギガ=1,000メガ)と、光回線の20分の1程の速度しか出ません。 ADSLは電話線を利用してインターネットに繋いでいるため、速度が出にくいのが特徴です。 複数の端末をインターネットに接続する際や、大容量通信(動画視聴やオンラインゲームプレイなど)をする際に速度が低下したり接続が不安定になることがあるでしょう。 一方光回線は、ADSLやその他の回線(ケーブルテレビや持ち運びWi-Fiなど)と比べても最大速度が1番速く、最大1ギガまで出ます。 大容量通信をする際も比較的安定した速度を維持することができるため、快適にインターネットを利用することができるでしょう。
ADSLは基地局から家までの距離で速度が変わる
ADSLは電話線の基地局から家までの距離が離れているほど、速度が遅くなってしまうという特徴もあります。 その点、光回線であれば家の近くにある電柱から光ファイバーを引っ張ってくるため、基地局からの距離は関係なく通信速度が遅くなることはありません。
③料金
【費用】 | ▼ADSL | ▼光回線 |
---|---|---|
月額料金 | 2,000円前後 ※電話共用型 | 2,000円~ 6,000円 |
工事費 | 2,000円~ 20,000円 | 0円~ 20,000円 |
この表のように光回線の月額料金はADSLの月額料金に比べて高くなってしまう場合が多いため、光回線への乗り換えを躊躇しているという人は多いと思います。 しかし、光回線の中には月額料金が安めに設定されているところもあり、例えば楽天ひかりなら【戸建て:月額3,080円/集合住宅:月額1,980円】と、ADSLの月額料金と大差はありません。 またADSLから光回線へ切り替えるためには開通工事が必要になり、工事費は平均して2万円前後と高めなのですが、多くの光回線で工事費が実質無料になるキャンペーンを実施しています。 このように光回線は、相場で考えるとADSLより料金が高くなってしまうのですが、中でも料金が安い光回線を選べばADSLと同じくらいのコストに抑えることも可能です。
④契約者数
ADSLは新規申し込みの受付はすでに終了しており、2024年のサービス終了に向けて減少傾向にあります。 一方光回線(=FTTH)は、この画像で分かるようにインターネット回線サービスの中で1番契約者数が多く、年々少しづつ増加しています。 光回線はADSLに比べれば月額料金が高くなってしまう可能性が高いのですが、その分速度面では遥かに優れているためADSLから乗り換える人も多いのが現状です。
ADSLからの乗り換えにおすすめの光回線
ここまで光回線とADSLの違いについて詳しく説明してきましたが、ADSLは2024年3月末にはサービスが終了してしまいます。 そこで現在ADSLを利用している人に向けて、おすすめな光回線を3社選んでまとめました。 ちなみに、光回線は開通工事が必要になると言いましたが、開通工事は申し込みから1~2ヵ月ほどかかってしまうため、ADSLが終了する前に乗り換える必要があることを覚えておきましょう。
ドコモスマホならドコモ光がおすすめ
▼料金・戸建ての月額料金:5,720円・集合住宅の月額料金:4,400円・工事費:2,200~19,800円▼割引・ドコモ光セット割:最大-1,100円/月・ファミリー割引:家族内の国内通話無料・みんなドコモ割:最大-1,100円/月 ▼最大速度・1ギガ
ドコモ光は速度に定評があり割引も充実しているため、ドコモスマホならドコモ光がおすすめです。 ドコモ光セット割とは、光回線とスマホをドコモにまとめることでドコモスマホを利用している家族全員のスマホ代が月々1,100円引きになるというもので、例えば家族4人ともドコモスマホだった場合は合計で月々4,400円も割り引かれます。 またプロバイダは、24社の中から好きなところを選らんで申し込むことができるので、ADSLで利用していたプロバイダのまま光回線に乗り換えられるかもしれません。
【ドコモ光で選べるプロバイダ】 ・ドコモnet ・ぷらら ・GMOとくとくBB ・ニフティ ・DTI ・ic-net ・タイガーネットコム ・ビッグローブ ・andline ・SYNAPSE ・excite ・エディオンネット ・SIS ・楽天ブロードバンド ・TiKiTiKi ・hi-ho ・@ネスク ・COARA ・OCN ・@TCOM ・TCN ・AsahiNet ・WAKWAK ・@ちゃんぷるネット
※詳しく知りたい方はドコモ光の評判や料金のまとめ記事を参考にしてください。
auスマホや格安スマホならソネット光プラスがおすすめ
▼料金・戸建ての月額料金:6,138円・集合住宅の月額料金:4,928円・工事費:26,400円⇒実質無料▼割引・auスマートバリュー:最大-1,100円/月 ▼キャッシュバック・最大6万円 ▼最大速度・1ギガ
ソネット光プラスは最大6万円の高額キャッシュバックを受け取ることができるため、auスマホユーザーだけでなく格安スマホを利用していて光回線とスマホのセット割が利用できないような人にもおすすめです。 また「家族がauスマホを持っている」+「ソネット光電話を契約している」この2つの条件がそろっていればauスマートバリューという割引が効いて、スマホの月額料金が最大で月々1,100円も割り引かれます。 さらに工事費は実質無料になりますし、高速Wi-Fiルーターのレンタルは永年無料なので、初期費用もかなり抑えることができます。 月額料金は光回線の中でも平均的ですが、高額キャッシュバックを差し引いた時の実質料金を考えるとかなりお得な光回線です。 ※ソネット光プラスについて詳しく知りたい方は『ソネット光プラスの口コミ・料金・速度を解説』の記事を参考にしてください。
ソフトバンクスマホならNURO光がおすすめ
▼料金・戸建て月額料金:5,200円~・集合住宅の月額料金:2,090円~・工事費:44,000円⇒実質無料▼割引・おうち割光セット:最大-1,100円/月 ▼最大速度・2ギガ
NURO光は、ソフトバンクスマホのユーザーであれば「おうち割光セット」という割引で月々のスマホ代が最大1,100円も割り引かれるので、ソフトバンクユーザーにおすすめです。 また工事費は実質無料でWi-Fiルーターのレンタルも無料なので、初期費用を抑えることができます。 そしてNURO光の最大速度は世界最速の2ギガとなっており、他の光回線の2倍も出るため速度の速さにこだわりたいという人にもおすすめです。 さらにNURO光では「45,000円キャッシュバックキャンペーン」や「NURO光のお試し特典キャンペーン(3ヵ月間の月額500円)」といったお得な申し込みキャンペーンをいくつか実施しているため、お得に申し込むことができますよ。 ※NURO光について詳しく知りたい方は『NURO光の評判がヤバイ!危険という口コミの真相とメリット』の記事を参考にしてください。
ADSLから光回線に乗り換える方法
ADSLのサービス提供終了に伴い、現在ADSL回線を利用している方は早めに光回線に乗り換えることをおすすめします。
ADSL回線から光回線に乗り換える方法は簡単で、3つのステップで完了するので詳しく解説していきますね。
ステップ1.光回線を申し込む
ステップ2.ADSL回線を解約する
ステップ3.宅内機器を返却する
インターネットが利用できない期間が発生しないように、まずは光回線を申し込むようにしましょう。
光回線の開通工事日が決定してから、ADSL回線の解約日を決めるとスムーズに回線を移行することができます。
乗り換えは簡単ですが、順序を間違えてしまうとネットが使えず不便な期間が発生してしまうので注意して手続きを進めてください。
ステップ1.光回線を申し込む
契約する光回線が決定したら、実際に申し込み手続きを進めましょう。 大体の光回線では「ウェブ」または「電話」、「店舗」での申し込み手続きが可能です。 ウェブサイトからの申し込みだと、24時間好きな時に手続きを進めることができる他、不要なオプションを斡旋されることもないので、安心してストレスなく契約をすることができるでしょう。 ただし、インターネットに関して不安があり、しっかり疑問点を解決しながら契約を進めたいという方には、オペレーターと相談しながら申し込み内容を決定できる「電話」からの手続きがおすすめです。 店舗での申し込みに関しては、時間帯によっては長時間待たなければいけない場合がある他、不要なオプションを付帯させられてしまい月々の支出が増額してしまう場合もあるので、あまりおすすめしていません。 また、契約する光回線によっては、申し込む窓口によって適用される特典が異なるので、キャンペーン内容を比較することが重要です。 この記事でおすすめしている光回線の一番お得な申し込み窓口をまとめたので、是非参考にしてください。
光回線 | おすすめ申し込み窓口 |
---|---|
ドコモ光 | GMOとくとくBB公式サイト |
ソネット光プラス | ソネット光プラス公式サイト |
NURO光 | NURO光公式サイト |
ステップ2.ADSL回線を解約する
新しく契約した光回線が開通する日程に合わせて、ADSL回線を解約しましょう。 ADSLサービスを提供しているのは3社ありますが、いずれも、電話またはウェブサイトから解約手続きを行うことができます。
解約方法 | 注意点 | |
---|---|---|
フレッツADSL | 電話 | フレッツADSLと プロバイダ両方の 解約手続きが必要 |
Yahoo! BB ADSL | 電話 | 契約プランにより 問い合わせ窓口が 異なる |
So-net ADSL | LINE/チャット | 文面での手続き のみ |
フレッツADSLを解約するには、フレッツ側とプロバイダ側の2つを解約する必要があります。 また、Yahoo!BB ADSLの場合は、電話加入権の有無により問い合わせ窓口が異なるので注意しましょう。 So-netADSLに関しては、文面のみでの手続きとなります。
◆各社問い合わせ先 フレッツADSL 電話番号:0120-116116 受付時間10:00 〜 17:00 Yahoo!BB ADSL 電話加入権有:0800-1111-820 電話加入権無:050-1120-1231 受付時間10:00 〜 19:00 So-net ADSL チャット、LINE 受付時間9:00 〜 18:00
ステップ3.宅内機器を返却する
光回線が開通し、ADSL回線の解約手続きが完了したら、宅内機器を返却しましょう。 宅内機器の返却に関しては、契約していたADSLにより異なるので、解約の案内に従い、返却してください。 返却をしなかった場合は、宅内機器の料金が請求されるので、忘れず行うようにしましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。 光回線とADSLの1番の違いは使っている回線にあり、光回線ならインターネット専用の光ファイバーを使うため速度が出やすく、サクサクとインターネットを使うことができます。 一方ADSLは電話線を利用してインターネットにつなぐため速度は出にくく、光回線の20分の1の速度です。そのため動画の視聴や複数名での利用は難しいでしょう。 月額料金や工事費といった料金面では光回線の方が全体的に高いのですが、光回線の中には月額料金が安く設定されているところや、キャンペーンで工事費が実質無料になるところもあるので、料金で躊躇しているという人はそういった光回線がおすすめです。
福岡県出身。早稲田大学在学中にネット回線メディア立ち上げた。2013年に大学卒業後、大手通信会社に就職。ネット回線・携帯の販売業務を経験後、販売企画戦略マネージャーとして従事。2020年3月に独立し、ネット回線メディアの拡大中。記事を読んだ方が「一番最適な光回線を選べること」や「快適にインターネットを使えるようになる」ことを目的にサイトを運営しています。所有資格はネットワークスペシャリスト。X(Twitter) 執筆者について続きを表示 ▼