
オンラインゲームをしていて「ラグが発生する」「回線が落ちてしまう」といったことでお悩みではないでしょうか。 オンラインゲームは回線速度の低下やping値が高くなってしまうことが原因で、ラグが発生してしまうことがあります。 ラグの発生はネット環境の改善をすることによって防ぐことができるので、この記事で詳しく解説していきます。 ただし、ゲームサーバー側での障害や住んでいるによってどうしてもラグが発生してしまうこともあるため、その点も紹介します。

福岡県出身。早稲田大学在学中にネット回線メディア立ち上げた。2013年に大学卒業後、大手通信会社に就職。ネット回線・携帯の販売業務を経験後、販売企画戦略マネージャーとして従事。2020年3月に独立し、ネット回線メディアの拡大中。記事を読んだ方が「一番最適な光回線を選べること」や「快適にインターネットを使えるようになる」ことを目的にサイトを運営しています。 監修者について続きを表示 ▼
目次
オンラインゲームのラグが発生した時に確認すること
オンラインゲームでラグが発生した時は原因を把握するためにいくつか確認することがあります。
回線速度とPing値を調べる
オンラインゲームでラグが頻繁に発生している場合、まずは利用しているインターネットの回線速度とping値を確認してみましょう。 オンラインゲームをする時に必要な回線速度とping値が出ていない場合にラグが発生することがあります。
▼回線速度とは 回線速度とはネット上にあるデータを読み込むスピードのことで、安定した速度が出ていると回線落ちなどが少なくなります。 ▼ping値とは ゲーム機とゲームサーバーの往復にかかる時間のことです。例えば、ping値が高いとラグが発生してしまい、ゲーム中に対戦ゲームで攻撃を避けたのにダメージを受けた、キャラクターが突然ワープするといったことが発生します。
オンラインゲームをするために必要な速度の目安
オンラインゲームをする時に必要な回線速度やping値は下記のようになっています。
オンラインゲームで必要な速度の目安
回線速度:30~100Mbps
ping値:30~50ms
※FPS、TPS 、格闘ゲームをプレイする時はping値が15ms以内であればラグの発生が少なくなるでしょう。
回線速度:30~100Mbps
ping値:30~50ms
※FPS、TPS 、格闘ゲームをプレイする時はping値が15ms以内であればラグの発生が少なくなるでしょう。
オンラインゲームでラグが発生する時はどちらかが目安に達していないことが多いので、このあと紹介する対策を試してみましょう。 また両方とも目安の速度が出ているのにラグが発生する場合はオンラインゲームのサーバー側でトラブルがは発生しているケースもあります。こちらもあとで解説していきます。
測定方法
回線速度とping値を測定するには「Speedtest」という測定サイトを利用するのがおすすめです。 スマホやパソコンで家のネットに接続して、先ほどのサイトにアクセスをするだけで回線速度とping値を無料で測定してくれます。試しに自宅の光回線で測定した結果、下記のような結果がでました。ping値は問題ないですが回線速度が少し遅いので、ラグが発生しやすいネット環境であることがわかります。このように、まずは自宅のインターネット回線がどのくらいのスペックであるのかを確認して、必要に応じた対策をしていきましょう。
オンラインゲームのラグが発生した時の対策
オンラインゲームでラグが発生した時の対策は大きく分けて2種類あります。 ・オンラインゲーム中にラグが発生した時の対策 例)電源の入り切り、DNSの変更、など ・ネット環境の対策 例)光回線に切り替える、Wi-Fiルーターを変更する、など たまにオンラインゲームでラグが発生する人はラグが発生した時の対策、常にラグが起こる人はネット環境の対策をしていきましょう。どちらも回線速度やping値の改善に効果のある対策となっています。
オンラインゲーム中にラグが発生した時の対策
オンラインゲームでラグが発生した時にすぐに試せる回線方法について、効果のあるものから順番に紹介していきます。
1.機器の電源の入り切り
ラグが発生したと時は利用しているインターネット回線の電源を入り切りすることで、回線速度が改善されることがあります。
光回線やケーブルテレビなどを利用している場合はONUやWi-Fiルーターのコンセントを抜き差しをしましょう。WiMAXなどのモバイルルーターを契約している人は機器の電源をリセットするだけで問題ありません。
それでも回線速度が速くならない時は、PS4やSwitch、パソコンなどのゲーム機のリセットも試してみてください。一時的なラグの発生は電源の入り切りだけで解決することが多くなっています。
2.サーバーの変更
SwitchやPS4、オンラインゲームなとでサーバーの変更をすると、回線速度やping値が改善されてラグを減らすことができます。サーバーの変更をするにはDNSの設定を変更する必要があります。 ゲーム機によってDNS設定の方法に違いがあるので、詳しくを下記を参考にしてください。
【PS4のDNS設定変更方法】 1.ネットワーク>インターネット接続設定 2.『LAN設定』の『LANケーブルを使う』を選択 3.『カスタム』を選択 4.『IPアドレス設定』を自動 5.『DHCPホスト名』を指定しない 6.『DNS設定』を手動で下記に設定 →プライマリ『8.8.8.8』もしくは『1.1.1.1』 セカンダリ『8.8.4.4』もしくは『1.0.0.1』 7.『MTU設定』を自動 8.『プロキシサーバー』を使わない 9.インターネット診断をする 【SwitchのDNS設定変更方法】 1.設定>インターネット設定 2.『有線』を選択 3.『設定の変更』を選択 4.『DNS設定』を選択し手動にする 5.『優先』を【008.008.008.008】もしくは【001.001.001.001】 6.『代替』を【008.008.004.004】もしくは【001.000.000.001】 7.保存するを選択して終了
DNSの設定をしても速度やPing値が改善されなかった場合はDNSを自動に戻して、次に紹介するネット環境の対策を試していきましょう。
ネット環境の対策
オンラインゲームをするには、安定した回線速度やping値が出るようにネットの利用環境を整えていくことが大切です。 ネット環境の対策には費用や時間が必要となることがありますが、ラグを防ぐ効果が期待できるので、できるところから対策して欲しいです。
光回線を契約する
インターネット回線は自宅で工事をして利用する光回線や、外に持ち運びができるポケットWi-Fi、コンセントに差すだけでネットが使えるホームルーターなどがあります。
結論から言うと、オンラインゲームを本格的にプレイするのであれば光回線を選びましょう。
光回線は他のインターネット回線と比べて、最大速度が速く、ping値も安定するため、ラグの発生が少なる傾向があります。
最大速度 | ping値(平均) | |
---|---|---|
光回線 | 1G(1000Mbps) | 20前後 |
ポケットWi-Fi | 800メガ前後 | 60前後 |
ホームルーター | 800ギガ前後 | 60前後 |
特にFPSやTPS、格闘ゲームなどのジャンルは他のジャンルに比べて回線速度やping値がとてもシビアなので、ポケットWi-Fiやホームルーターだとラグが発生する可能性が高くなってしまいます。 そのため安定した速度やPing値が出る光回線がおすすめです。 オンラインゲームのおすすめ回線はこちらを参考にしてください。
Wi-Fiルーターの変更
Wi-Fiルーターが古くて低性能のものであれば、回線速度やping値に影響が出ることがあるため、購入または交換をしてもらいましょう。
契約中の光回線からWi-Fiルーターをレンタルしている人は、問い合わせをすると新しい機種へ交換をしてもらうこともあります。
自分でWi-Fiルーターを購入した人は対応規格を確認して古い規格であれば新しいものを購入してください。ネットや家電量販店で、3,000円くらいから購入できます。
ルーターの裏を見れば品番が書いてあるので、グーグルで検索して対応規格を調べてみてください。
▼Wi-Fiルーターの対応規格について
最新の対応規格は「11ac」というものです。「11a」、「11G」、「11B」といった規格は古いものなので、交換や買換えをした方がいいでしょう。
最新の対応規格は「11ac」というものです。「11a」、「11G」、「11B」といった規格は古いものなので、交換や買換えをした方がいいでしょう。
有線へ変更する
パソコンやゲーム機をWi-Fi(無線)で接続している場合は、LANケーブルの接続に切り替えることでオンラインゲームで発生するラグが少なくなります。
Wi-Fiだと周辺の電波と干渉して回線速度やping値が安定しませんが、LANケーブルを使った有線接続にすると電波の影響に関係なくネットが使えるため、ラグが減少することが多くなっています。
特に光回線を契約していて、Wi-Fiでオンラインゲームプレイしている人はゲーム機やパソコンだけでいいので、LANケーブルの有線接続へ切り替えするとラグの頻度が減るでしょう。
また有線接続でオンラインゲームをするときはLANケーブルの種類にも注意してください。CAT4、CAT5のように種類が分かれており、速度に違いがあります。
オンラインゲームをする時は「6/6a/7」のいずれかの種類を購入してください。ネットや家電量販店で1,000円以内で購入することができます。
ゲーム機、PCなどを交換する
PS4やSwitchなどのゲーム機の性能は基本的に同じなので、交換しても回線速度やping値の改善は見込めません。ただし、パソコンでオンラインゲームをする場合、機器によってラグの発生が左右されることも多くなっています。 PC用のオンラインゲームは必要なパソコンのスペックを開示しているので、スペックが足りない時は買換えを検討してみましょう。回線速度やping値に問題なくても、パソコンのスペックが低いとラグが頻繁に発生してしまいます。 特に最近のPC用オンラインゲームはスペックが高いパソコンでないと快適にプレイできないことが多いので、確認してください。
オンラインゲームでラグが発生する原因
オンラインゲームでラグが発生する原因は主に下記の3つです。 ・回線速度が遅い、ping値が低い ・ゲームサーバーの障害 ・住んでいる地域 1番の原因は先ほども紹介した通り、回線速度が遅い、ping値が低い、といったことですが、他にもゲームサーバー側の障害や住んでいる地域が問題であることもあるので、それぞれ詳しく紹介していきます。
回線速度が遅い、ping値が高い
回線速度が遅い、ping値が高いといったことが原因でラグが発生することがほとんどです。 回線速度は利用する時間帯、周辺の電波環境、通信障害などによって低下することが多く、ping値はゲーム機や設定などが原因で上がってしまいます。 基本的にはネット環境の対策によってそれぞれ改善できることが多くなっているので、先ほど紹介したネット環境の対策を試してみてください。
ゲームサーバーの障害
回線速度やping値が問題なくてもオンラインゲームでラグが発生する場合、ゲームサーバー側で障害が起こっていたり、メンテナンスをしているとラグが出てくることがあります。 ゲームサーバー側の問題については、プレイしているゲームのホームページやSNSなどで確認してみましょう。この場合はサーバーの復旧を待つしかありません。
住んでいる地域
通信基地やゲームサーバーからの距離が遠い地域に住んでいる場合、Ping値が高くなりラグが発生してしまうことがあるようです。 通信基地は全国に設置されていますが、ゲームサーバーは都心など限られた場所にしか置いていないことがあるため、地方に住んでいる場合はラグが出てしまうことがあります。 ただし、通信基地やゲームサーバーの距離が原因でラグが発生することは少ないので、覚えておく程度で問題ありません。
まとめ
オンラインゲームのラグは回線速度の低下やpingt値が上がっている時に発生します。ネット環境を整えることによって、オンラインゲームのラグを防ぐことができるので、先ほど紹介した対策を試してみてください。 また、回線速度が遅いとき、ping値が高い時の改善方法も紹介しています。 光回線の回線速度が遅くなる原因と改善方法を徹底紹介! オンラインゲームのping値とは?測定方法や改善策を全解説

福岡県出身。早稲田大学在学中にネット回線メディア立ち上げた。2013年に大学卒業後、大手通信会社に就職。ネット回線・携帯の販売業務を経験後、販売企画戦略マネージャーとして従事。2020年3月に独立し、ネット回線メディアの拡大中。記事を読んだ方が「一番最適な光回線を選べること」や「快適にインターネットを使えるようになる」ことを目的にサイトを運営しています。 監修者について続きを表示 ▼