「引っ越しをする際に光回線はそのままでいいの?」「工事をした時に空けた穴は埋める必要がある?」などの疑問は退居前に解決しておきたいですよね。
結論、光回線の開通工事をした場合は、回線の撤去や壁の穴を修理して、入居前の状態に戻す原状回復が必要になることがあります。
小林
原状回復をしないまま退居してしまうと、後々トラブルになってしまうことも、、!
そこで、この記事では退居するときに光回線の撤去が必要なのか、原状回復はどのような手順で行うのか、ポイントや注意点を交えながら紹介していきます。
加えて、事前に管理会社や大家さんに光回線の撤去について確認しておくと安心ですよ。
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目次
光回線の原状回復とは?
マンションやアパートなど賃貸物件を退居する時は、部屋の中を借りている状態に戻す「原状回復」を行う必要があります。 原状回復とは、主に下記のような撤去、修繕を指します。
光回線の原状回復作業例
- 光回線を撤去する
- 内装、壁に光コンセントを設置した場合は撤去する
- 外壁に穴を空けた場合は埋める
- 壁に設置した光コンセントでクロスに傷がついたら、部分的に張り直す
まずは何をどこまで元に戻せばいいのか、大家さんや不動産に確認をしましょう!
光回線の原状回復をする方法
ここでは、光回線の原状回復が必要な場合の実際の作業方法を紹介します。 まずは光回線の撤去工事を行い、他は必要に応じて行いましょう。
回線業者に撤去工事を依頼する
まずは、契約していた光回線の撤去工事が必要です。 契約している光回線へ問い合わせをして、撤去工事の予約をおこないます。工事日は申し込みから2週間~1ヶ月後くらいになるため、引っ越しの日程が決まっている人は早めに連絡をしておきましょう。
特に、3月~4月は引っ越しシーズンで撤去工事の予約が取れないことが多いので、注意してください。
その後作業員が家まで来て撤去工事が行われます。 撤去工事では回線や光コンセントの撤去、壁の穴埋めなどやってくれるため、入居前の状態にかなり近付くはずです。
撤去工事の内容
撤去工事の内容は下記の通りで、30分~1時間くらいかかります。
▼光回線の撤去工事の内容
1.光コンセントをはずす
2.回線を抜く
3.(穴が開いていれば)壁の穴を埋める
光コンセントをはずした場合は、もともと設置してあったコンセントやモジュラージャックの取り付けを行ってくれます。 ONUや部屋に引き込んだ光回線は作業員が回収してくれますので、自分で処分する必要はありません。 また、壁に空いた穴についてはパテ埋めや防水加工といった作業を実施してくれるため、入居前とほとんど変わらない状態に戻るはずです。
撤去工事の費用
撤去費用は基本的に無料になる光回線が多いですが、一部の回線では1~3万円ほどの費用が発生することもあります。 撤去工事の予約をする際に費用を教えてくれるので確認しておきましょう。撤去費用が発生した場合は光回線の解約金とまとめて請求されることが多くなっていて、一括で支払いをすることを頭に入れておきましょう。
次に契約する光回線が費用を負担してくれることもあるよ!
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必要に応じて修繕を依頼する
光回線の撤去工事をしたにも関わらず、壁の汚れやクロスが破れなどが残っている場合は必要に応じて業者に頼んで修繕してもらいましょう。 光コンセントは小さなもので汚れや傷の範囲も狭いので、費用が高額になることはほとんどないはずです。 業者に頼む時間や費用がない場合は敷金から負担するのもアリです。敷金の返還額は減ってしまいますが、管理会社や大家さんが必要な修繕をやってくれるため、業者を頼む手間が省けます。 修繕の費用については管理会社との相談になりますが、引っ越しなどで時間がない人は検討してみてください。
自分で原状回復しても良い?
光回線の光コンセントや回線などの撤去は自分ですることができないため、必ず回線業者に依頼をしてください。
自分が対応できるのは光回線の撤去工事後に残った傷や穴、クロスの張り替え、等になります。
ただし、無理に自分で修繕した結果、壁紙や床板などの色が合わないといったトラブルが発生することもあります。
回線系以外で自分で原状回復をする場合は、大家さんや管理会社などに確認をしてから修繕の作業を行うと安心です。
光回線の原状回復が不要になるケース
光回線を契約したときに開通工事をした場合は、原状回復をすることが基本です。 ただし、開通工事をしなくても光回線が使えている場合や大家さんや管理会社が撤去しなくてもいい言われた時であれば、設備を残しておいても問題ありません。
そもそも光回線の工事をしていない
光回線の開通工事をしていない場合は原状回復が必要になることはほとんどありません。 工事をしていないということは、建物にネットを利用するための設備が整っており、回線や光コンセントがもともと設置されているケースということです。 契約している回線事業者へ問い合わせをすると、住んでいる建物で撤去が必要かどうかを教えてくれます。撤去工事が必要な場合はそのまま工事日の予約をしましょう。 ただし、最終的には不動産や大家さんに判断してもらう必要がありますので、退去前に確認しておくと安全です。
大家さんから不要と言われた
光回線の工事をした時に設置した光コンセントや回線は、撤去せずに残しておくと次の入居者が工事をしなくても光回線が使えるようになることがあります。 そのため、大家さんや管理会社から光回線の撤去をしなくてもいいと言われることもあるそうです。 その場合は契約している光回線の解約手続きだけ済ませておけば、原状回復をする必要がなくなります。 また、原状回復を求めれても次の入居者が工事をしなくても光回線が使えるようになるから残しておいてもいいか?という相談をした結果、原状回復を回避できたケースもあるみたいです。 光回線を撤去する前に管理者へ聞いてみてもいいでしょう。 ただし、光回線の設備がない建物で直接自分の部屋まで回線を引き込んだ場合や、改装の予定がある物件だと撤去を求められることがあるので注意してください。
光回線の原状回復をする際のポイント
光回線の原状回復をする時に知っておきたいポイントを紹介していきます。
撤去工事のタイミングには注意
光回線の撤去工事をするタイミングには注意をしてください。特に引越しをする場合、必ず退居前に撤去工事ができるように予約日を調整しておくようにしましょう。 退居日までに光回線の撤去が間に合わない場合は、次の入居者に迷惑をかけることになってしまいます。 どうしても間に合わない時は管理会社や大家さんに工事の立ち合いをしてもらうこともできますが、光回線の撤去が完了するまでの賃料が発生したり、別途費用が請求されるケースもあるので注意してください。 引っ越しが決まったら早めに契約している回線業者へ連絡をして、退居日までに回線を撤去してもらうようにしましょう。
費用で揉めそうなら専門家へ相談
光回線の撤去や傷の補修、穴埋めなどの必要な作業をしたにもかかわらず、敷金から修繕費用を差し引くと言われた場合、専門家(敷金診断士等)に相談するものいいかもしれません。 特に、あまりに高い修繕費用を要求された場合は敷金に詳しい行政書士に頼むか自分で作成した内容証明を送るなどの対応をしてみてください。
ガイドラインに沿った説明が大事
基本的には現状回復のガイドラインに沿って、光回線の撤去や修繕を行ったことを説明すれば大抵の大家さんは理解してくれます。 どうしても不安な場合は光回線の撤去工事をする前に大家さんや不動産にどこまで原状回復をすればいいのか確認をしておき、撤去工事の時に作業員に相談して修繕してもらいましょう。 撤去工事の事前調査をすることはないので、工事日の前にどこまで戻すのか把握しておくことがポイントです。
あらかじめ原状回復の程度を確認をしておくと安心
次からは、開通工事をする前に不動産や大家さんに確認をしておくと安全です。 開通工事をする際に外壁に穴を空けたり、クロスの一部をはがすことがあること、原状回復はどこまで行うのか、など事前に確認をしておくことで余計なトラブルを防ぐことができるでしょう。 開通工事の許可を得る時は撤去工事で原状回復できること、光コンセントは設置しておけば次の入居者の負担が減ることなどを伝えてみください。
まとめ
光回線の原状回復は撤去工事をするだけでクリアできることも多くなっているので、まずは契約している回線事業者へ問い合わせをしてみましょう。 回線撤去の後に残った傷や穴は業者に頼むか、敷金から差し引いてもらえば退居後にトラブルになることはなくなります。